韜晦小僧のブログ 無線報国

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13号電探受信機(トリオTR-2改造)の作業記録 その5 令和3年03月06日)TR-2#2号機の検波部の確認試験

2021年03月06日 19時56分34秒 | 51電探試作計画

13号電探受信機(トリオTR-2改造)の作業記録 その5 令和3年03月06日)TR-2#2号機の検波部の確認試験

送信部では変調パルスを正パルスで変調したので、最後の終段コイルの1次側で変調され、2次側で負パルスとなり電波送出されていました。
このため、変調パルスを負パルスに変調するため、低周波増幅段2段を1段として、12AX7のグリッド側に同期パルスを注入するこことしました。
しかし危惧はしていたのですが、低周波増幅利得が足りず、無理やり加変調気味の増幅をすると、放電管が常時放電することとなりパルス送信できない事態となりました。
このため、送信パルスに関しては、原則は無視し、負パルス送信波として、受信機側で対処することとしました。
具体的には、検波の抽出ポイントをV6の6BE6のグリッド側からV5の6BA6の陽極側に変更することで位相を逆転させることができます。
やっと完成したので、ケースに収納し、送信機、受信機、表示機のレーダー装置として並べて最終の総合確認試験を行った。
なんの疑いもなくうまくいこと考えいてたが、結果はまたまた負パルスが発生したり、受信パルスが突如不安定な波形が出現する始末となった。
冷静に考えると、50年前に製造された真空管式トランシーバーが今までなんの手当もなく正常動作しているほうが奇跡ではないだろうか。
受信機のRF部が特に怪しいので、今後調査し修理するこことします。
なかなかアンテナの製作には入れそうにありません。

変調パルスを負パルス対応

検波部の抽出ポイント変更対応

受信部(RF部と推定)の動作不良による検波出力部の異常波形

 

追試(R03.02.21)
実は2週間ほどこの件を放置し、携帯端末からスマートフォンへの切換作業に没頭していました。
古希までには、スマートフォンに切替ないとに操作も覚つかなくなる恐れるがあると思い最後の決断となりました。
スマートフォンの音声認識やLINEなどのアブリの進歩に驚くとともに、DOCOMOの営業所窓口の対応の悪さ加減にあきれるばかりです。
それはそうと、本件に話を戻しますが、2週間の中断ですっかり作業内を忘却してしまいました。
しかたないので、受信機の異常状態を追試するこことしました。
試験環境を確認すると、何故か受信機の電源コードとアンテナ線が接続されていません。
試験環境を再整備して、再度試験を実施すると今度は問題なく送信パルスを受信し、表示機の表示も問題ありません。
前回の再度のトラブルは、受信機側で負パルスが発生したことでしたが、よくよく考えると試験環境時にアンテナ線を接続していなかった可能性があったようです。
どちらにせよむ長時間運転しない限りすべての環境は問題なさそうです。
これで最後の工程となりますが、送受共用の空中線の製作に入れそうです。



電探試作計画      http://minouta17.web.fc2.com/aradar_prototype.html

仮称3式1号電波探信儀3型取扱説明書     https://drive.google.com/file/d/1F2Dz1-FBhtMl6tSRAvVtdSy9KuU2AXAo/view

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