東洋通信機 TR-41型 全波受信機 修復作業(平成23年5月8日)
通電試験で、ボリューム抵抗器の回転が甘くなっいてたので交換した。真空管を確認すると
6A7,6D6とも戦時中に生産されたものが使用されていた。残念ながらエミ減のため交換するこことした。あとの部品はすべて当時のもので交換する必要はなかった。中波、短波とも感度良好である。
高周波コイルやIFTは戦時の96式空2号無線機の受信機に採用しているものと同じ規格のものと思われる。また、真空管のシールドケースもねじ込み式で、旧軍でしか採用したのをみたことはない。
昭和21年7月製造の本機は、そういう意味では戦時の生産ラインを転用したことがよくわかる。
10.本体全景
11.高周波コイル部
12.高周波コイル部
13.中間周波トランス
96式空2号無線機の受信機のものと瓜二つである。
14.中間周波トランス部
15.6D6
16,6D6
17.6A7
18.全交換部品
19.おわり
これにて、完了とします。最後にシールドケースを民生品に交換し、現在製作中の96式空2号無線機改(SSB機)へ転用するここことします。
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