八尾の中部方面航空隊に所属する映像伝送機です。当日は上空からの映像をリアルタイムで観客席の前に準備された大型テレビに映像を流していました。このシステムも阪神・淡路大震災で使用され、効果が大きいことから、陸・海・空自衛隊はもちろん、警察、消防、防災、海上保安庁、国土交通省などの航空機に搭載することが決められ、現在では各防災関連機関が運用しています。災害時にはいち早く離陸して、災害の状況を内閣府や関係機関に配信します。平成7年1月の阪神・淡路大震災では、当時陸上自衛隊が唯一装備してい立川から発災当日の午前中に到着して神戸などの被災地の情報を伝えました。陸上自衛隊が保有する映像伝送システムは、２機で運用すると相当長距離の中継が可能です。また、地上に設置した衛星通信システムと連接することができて、全国各地からの災害情報などが迅速に伝送できるようになっています。しかしながら、使用する周波数が、各防災関連機関ごとに異なることから、直接相互の機関への情報交換は出来ません。内閣府などを経由して関係機関への配信をすることになります。最近は、各機関ともデジタル化が進んでおり、八尾に配備されているシステムも最新のものが使われていると聞いています。防災関係機関相互の第一線現場での情報・画像データなどの直接交換が可能になるように整備して欲しいものです。写真は11月4日の記念行事で公開された際に撮影しました。
