Blue Sky Love Sky

空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

UH-60JAとCH-47JA

2007-11-26 13:54:11 | Weblog
第101飛行隊所属のUH-60JAとCH-47JAです。先島諸島や尖閣諸島などの離島の防衛警備に必要な隊員・装備の空中機動に運用するために配備されています。しかしながら現有の装備機数はわずかですから、同時に数個の離島への小規模機動が限界でしょう。その中でも第101飛行隊は小規模の部隊で日常的に24時間の緊急患者空輸任務を行っています。この際使用するヘリコプターが写真の2機種です。いずれも燃料タンクが増加されており、航続距離が約1000km程度ですから、那覇から殆どの離島は無給油で往復可能です。緊急患者空輸の際は、必要に応じて医師・救助員が同乗したり、担架装置、救命器具等を搭載して空輸間にも可能な限りの手当てが出来る態勢で出動します。2009年に3000人規模の旅団に改編されることが決まっている現第一混成団の編制装備の充実が期待されています。離島を多数保有する沖縄配備旅団ですから、迅速に展開するための唯一の手段ですから、空中機動力は強化されて当然でしょうね。

沖縄所在第101飛行隊編隊飛行

2007-11-26 01:06:20 | Weblog
沖縄返還と同時に創設された、陸上自衛隊那覇駐屯地の創立35周年・第一混成団創隊34周年記念行事が11月24日に行われました。沖縄県は多くの離島から構成されており、第一混成団は、沖縄地域の防衛警備はもちろん、飛行隊による7300件を超える緊急患者空輸、不発弾処理隊による1500トンを超える不発弾処理などを積み重ねてきました。日頃から黙々と日常的に重ねてきた努力は、確実に多くの県民の生命財産の保護に貢献しており感謝されています。写真は第101飛行隊が現在保有する3機種による編隊飛行です。UH-60JA×2機、CH-47JA×2機の編隊を追い抜くようにLR-1×2機の編隊が左側を通過する瞬間を撮影しました。創隊以来35年を経て7300件を超える緊急患者空輸を行ったのは、かつてはUH-1B、V-107Aであり、現在はその後継として配備されたUH-60JA,CH-47JAのヘリコプターと、LR-1及びLR-2の固定翼機がその任務を行っています。悪天候下の離島での患者発生に際して24時間態勢で待機しており、離島の市民にとっては大切な命綱ともなっています。残念なことに1990年2月(LR-1)と2007年3月(CH-47)にそれぞれ夜間の緊急患者を救助しようと悪天候下に救助に向かい遭難しています。数多くの救助の経験を持つベテランの航空操縦士でも悪天候には克てず、救助に向った医師や、救助隊員を含めて全員が任務半ばにして犠牲になっています。命がけで多くの人の命を助けてきた第101飛行隊の皆様のご尽力に敬意を表するとともに心から感謝申し上げます。また不運にも志半ばにして遭難された方々の勇気を称え、最後まで必死に救助しようと最善を尽くされた方々の姿を決して忘れることなく、末永く後世に伝えて行きたいものです。御霊のご冥福を心からお祈り申し上げます。この編隊飛行は、いつもとは違った感慨を持って撮影させていただきました。合掌

OH-1とAH-64D

2007-11-16 23:08:15 | Weblog
明野航空祭はヘリコプターの機種が多いことで知られていますが、編隊飛行終了後の着陸機と地上滑走機が同時に撮影出来るのも特色です。実際は、双方の距離は200mくらい離れていますので、後方のAH-64DがOH-1とほぼ同じ大きさに見えます。
当日陸上自衛隊の新しいヘリコプターOH-1とAH-64Dを同時に撮影してみました。機体全体の形状は双方とも操縦士が前後に配置されたタンデム型のコクピットで似ているように見えます。テールローターはOH-1は独特のダクテドファン形式、AH-64DはX字のブレード形式です。また写真では同じような大きさに見えますが、OH-1は全備重量が約3.5tで、AH-64Dはその倍以上の重量があります。珍しい光景でしたので掲載しました。

AH-64D Without Radar

2007-11-15 21:06:14 | Weblog
メインローターの上部に丸いレーダーを装備していないAH-64Dで、これを「AH-64D Without Radar」と呼んでいます。レーダー装着機からの目標指示を自動的に受けて攻撃する事が出来ます。レーダーはそれぞれ装着可能なようになっていますので、運用上必要な場合は付け替えることが可能です。明野航空祭では両方のタイプを同時に撮影することが出来ました。

AH-64D With Radar

2007-11-15 21:00:23 | Weblog
AH-64Dアパッチはメインローターの上に丸い円盤のようなレーダーを装備し、広範囲の情報を収集、同時に多数の目標を特定し、自動的に目標配分する能力を持っています。自機の兵装に対する目標配分はもちろん、編隊僚機等へも瞬時に目標を指示できます。レーダー付のAH-64Dを通常「AH-64D With Radar」と呼んでいます。編隊飛行を終えて観客の前を通過している近影を撮影したものです。

OH-6ダイヤモンド編隊

2007-11-14 23:35:14 | Weblog
陸上自衛隊航空学校の航空操縦教官で編成する戦技研究チームが日ごろの研究成果を披露する「明野レインボウコブラ」の編隊飛行の一こまです。当日は、AH-1Sコブラ1機、OH-1ニンジャ1機OH-6×4機が観客席正面から進入し、まず始めに、レベルオープナーと称して密集隊形から傘を開くように放射状に花が開くような飛行をしました。続いてOH-1、AH-1Sがそれぞれソロ飛行でその機種の特性に応ずる限界までの飛行が展示されました。その後行われたのが写真のOH-6×4機による飛行展示でした。これは高速飛行中の隊形変換などの難しい演技を含む迫力のあるものでした。縦隊隊形で進入して飛行場上空であっという間にダイヤモンド隊形への変換を行うと言うものでした。のんびり見ているとつい見逃してしまいそうな早業です。この科目は、編隊長以下各機相互のパイロットの信頼感と高い操縦技術、危険に立ち向かう勇気などが揃っている教官で無ければ出来ません。日ごろ研究を重ねている教官だからこそ可能な科目です。写真はダイヤモンド隊形に変換した直後の写真です。さすがにピリッとしていて決まっていますね。

実験飛行隊所属OH-1

2007-11-13 22:00:00 | Weblog
明野の航空祭で撮影しました。2001年3月に編成された陸上自衛隊開発実験団(JGSDF Test and Evauation Command)に所属し、明野に所在する飛行実験隊が実験用として運用しているOH-1です。赤と白に塗られて端正なマスクをしていますね。このヘリコプターは、試験飛行の状況がリアルタイムで計測可能なように改装され、各種計測器を搭載しています。OH-1は既に部隊に配備されていますが、各種センサーや、情報伝達のための伝送システムなどの改善のための試験が継続されており、厳しい試験を経て評価されれば、部隊配備機の改善に活用されるものと考えられます。明野飛行場周辺はもちろん、必要に応じて全国各地で試験が行われているようです。

CH-47JAによる機外懸吊

2007-11-12 16:09:23 | Weblog
陸上自衛隊が空中機動力を発揮し、あらゆる任務に迅速に対処するために、大型輸送ヘリコプターCH-47J/JA、中型多用途ヘリコプターUH-60JA、UH-1H/Jなどが整備されています。近年のテロなどへの対応や多様な任務への対処及び大規模災害などへの対応には欠かせない装備がヘリコプターであることは国民の多くの方々に理解されてきています。陸上自衛隊航空学校では、各種の教育・研究などを行い、多くの人材を育てているため、全機種が配置されています。従って毎年行われる明野航空祭は、多くのヘリコプターファンや研究者などが集まることで知られています。今年もテロ等に対処するための空中機動力のデモが行われました。その中でも最も空輸力のあるものが、写真のCH-47J/JAです。当日は、2機のCH-47JAに重量約4.5tの軽装甲機動車(愛称:ライトアーマー)を懸吊して進入、まず地上接地と同時に迅速に卸下、続いて機内に搭載していた戦闘員と機関銃で武装したジープ(約2t)を機体後部のランプドアを開けて下ろしました。あっという間に対処人員が地上に現れて行動を開始したのには観客も思わず拍手でした。陸上自衛隊の空中機動は情報収集のために当初OH-6、OH-1などを運用し、発見した脅威に対処するため、AH-1SやAH-64 Dなどで上空援護・脅威の排除のための攻撃などをさせて安全を確保しながら、UH-1、UH-60JA、CH-47JAなどを段階的にあるいは同時に投入するのが通常です。その模様を各地の陸上自衛隊の各部隊の記念日などでもデモしています。この手法は、あらゆる災害、特に中山間地や大都市での交通マヒ状態での被災地救援にも使われます。阪神淡路大震災や新潟県中越地震などでも活躍したことは記憶に新しいところです。また、海上自衛隊の補給艦などとジョントして洋上からの救助活動も行うことが出来ます。この手法はシーベースドオペレーションとも言われ、スマトラ沖地震救援活動で実際に行われて高い評価を得ました。近年ヘリコプターを使用するオペレーションは、まさに防衛力のフルスペクトラムで使われ、日常的に運用されています。そのため防衛白書でも防衛省としても重視して整備する主要事業として記述されるようになっています。

AH-64D 3機編隊

2007-11-12 14:59:25 | Weblog
11月11日陸上自衛隊航空学校の観閲飛行で本邦初のAH-64D×3機編隊の飛行が行われ公開されました。先般朝霞訓練場で内閣総理大臣が観閲官となって行われた中央観閲式において2機のアパッチを公開したのに引き続く公開でした。AH-64Dは、陸上自衛隊が新たな脅威や多様な事態への実効的な対応力を強化するために17年度末から陸上自衛隊が導入を開始したものです。(19年度版防衛白書第2章第3節参照)特にゲリラや特殊部隊による攻撃などへの対応や、島嶼部に対する侵略への対応などのために即応性と機動性を向上するための主要事業の中に明記されています。また将来、陸上自衛隊がNCWの概念を取り入れて、目標の捜索・指定・攻撃・成果の確認などをあらゆる装備品との間において情報共有し、即応性を向上するための中核的な装備としての価値をAH-64Dに期待したものと考えられます。19年度末までに2機が納入され、6機態勢で各種運用試験などが行われいる模様です。北東アジアにおいても情勢が緊迫する中で、早期の部隊配備が期待される装備です。

B36TC(ボナンザ・ターボ)

2007-11-07 17:47:01 | Weblog
八尾の航空祭で地上展示されていました。説明されていた諸元表によれば、エンジン最大出力は300hpで搭載人員6名、最大速度394km/h、上昇限度7620m、全備重量1746kg等と記載されていました。ビーチ・ボナンザのモデル36シリーズは、モデル33の胴体を延長して6名搭乗型にしたもので、当初は多目的貨物用でした。1980年代半ば頃に300hpエンジンを過給器付きに改良して一段と性能が向上しました。また主翼スパンを延長するなどの改良をして高高度性能を付加されました。現在の単発型軽飛行機では最高レベルのNavigation能力も持つことから、あらゆる天候下での任務遂行が可能であろうと思います。傷病人はもちろんその他の人員輸送、軽貨物輸送などが可能です。