Blue Sky Love Sky

空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

自立自汲式消火バケット

2009-05-14 18:53:08 | Weblog
2009年4月に角田市で発生した林野火災では、地元の宮城県防災航空隊などの他に陸上自衛隊東北方面航空隊のUH-1や第一ヘリコプター団のCH-47による空中消火が行われました。防衛省のHPを見ると防衛省のヘリコプターによる空中消火で散水した水は1390tにも及ぶとか。大変な空中消火活動であったことを伺わせます。その際に使われた空中消火用「自立自汲式消火バケット」です。湖面や河川の水をヘリコプターがホバリングしながら自ら汲水するタイプ(もちろん自立式で、地上に於いて消防車などからの給水も対応可能)です。CH-47用の器材は以前に紹介しましたが、このタイプは中型ヘリコプター用に地元自治体が保有している器材です。火災の規模が小さい場合は、地元の自治体の消防防災ヘリコプターが主体となって消火活動を行いますが、規模が大きくなった場合は、陸上自衛隊が保有するUH-1やCH-47が要請に基づき出動し、地元の消防部隊と協力しながら空中消火活動を行います。写真は地元の消火器材を使用して陸上自衛隊の東北方面航空隊所属のUH-1が汲水している場面(東北方面航空隊提供)です。東北地域においては、以前にも記述しましたが、地元の自治体と自衛隊など国の機関の連携訓練が日頃から強力に推進されており、いざと言うときに大変有効に機能していると聞いています。今後とも国民の生命財産を保護し市民の安全を確保するために一層連携を強化して活動されることを願っています。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
消火バケット (MGエンジニアリング)
2012-07-13 11:06:56
素晴らしい写真です、参考になります
返信する
空中消火 (JIROU)
2012-07-13 15:40:43
東日本大震災でも相当数の火災に対して空中消火が行われていますが、余り取り上げられていません。首都直下などの場合、環状7号沿いや東京都東部地域の木造家屋が密集する地域では、迅速な初期消火が必要不可欠です。対応を誤れば、首都圏に残された帰宅困難者が閉じ込められて、被害を甚大にする恐れがあるからです。中型・大型のヘリコプターによる空中消火のほか、飛行艇US-1を改造した固定翼型の空中消火能力を強化する必要があると思っています。総務省消防庁は消火活動についてさらに検討してほしいものです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。