Blue Sky Love Sky

空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

AH-64D

2010-06-23 16:41:23 | 趣味・航空機
木更津航空祭では飛行展示はなく地上展示されていましたが、霞ヶ浦へ帰投するために飛行した際に撮影したものです。精悍なフォルムがその強力な攻撃力をうかがわせます。攻撃(戦闘)ヘリコプターは、1970年代に本格的に専用機の時代を迎え、AH-1シリーズや、Mi24/28などが1970年代から80年代にかけて活躍しました。AH-64シリーズは米陸軍が1980年代初頭から運用を開始して逐次改善され、1990年の湾岸戦争でその威力を十分に発揮したことで、米陸軍の中でも認知されたと思います。その後、イラク/アフガン戦争で対テロ戦争の切り札の一つとして更なる進化をしながら運用されています。
武装ヘリコプターの歴史を観ると、朝鮮戦争当時ヘリコプターから臨機目標への攻撃ができないかと考えられ、H-13Hから手りゅう弾をパイプに沿って落とすことで攻撃した例があります。その後も武装化されたヘリコプターが検討された時代がありました。米軍はUH-34 の胴体両側に多連装ロケット弾を付けて検討されたこともあり、わが国でも昭和40年代初め頃には、70mmロケットをHU-1Bから空中発射するシステム(ASR)が真剣に検討されていました。その画像はまたの機会に紹介します。ソビエト時代にMi24/28など強力な攻撃ヘリコプターが出現したことが、米国におけるAH-64開発の引き金にもなりました。その様な歴史を経て、強力な攻撃専用ヘリコプターが開発されています。
木更津のAH-64Dの地上展示を観て、米陸軍航空部隊の研究チームが、1960年代末頃から70年代初めの頃にヘリコプターによる広域迅速な機動火力の有用性を理解させるために米国の各地をPRして回っていたことを思い出しました。その名前が有名な「バンダープールズ・フールズ」と言うチームであったと記憶しています。当時米陸軍でさえヘリコプターによる広域の迅速な機動火力の有用性は理解されていませんでした。「バンダープールズ・フールズ」と言うチームが命がけで米国内の陸軍基地をくまなく回り、その有用性を訴えたことで、陸戦の戦い方も変化し、今のように重要な地位を占めるようになったと言われています。陸上自衛隊は、離島防衛や対テロ作戦等では欠かせない装備であるAH-64Dを装備してもその有用性を活用(PR)しないのは、「バンダープールズ・フールズ」達先駆者も首をかしげていることでしょう。今の戦いは、万が一にも事態が発生した際にも迅速に展開して、事態の拡大を極限し、小規模のうちに対処できる能力こそが求められています。それこそが抑止力として有効に機能するからだと言われています。写真は6月6日に撮影しました。

LR-1&LR-2 Formation

2010-06-23 16:23:39 | 趣味・航空機
木更津航空祭での固定翼編隊です。陸上自衛隊第一ヘリコプター団には、連絡偵察飛行隊があり、固定翼(LR-1及びLR-2)を装備して、情報収集及び指揮連絡任務を行っています。逐次LR-1からLR-2へ更新されていますが、厳しい財政事情の中で旧式化したLR-1がまだ相当数そのまま使用されています。情報収集については、搭載カメラでの撮影が主体ですが、将来的には、デジタルでの情報収集能力の向上が求められています。特に離島を多く持つ九州や沖縄の部隊は、天候の如何にかかわらず情報収集できる合成開口レーダー等の早急な装備が期待されています。写真のようなLR-1が2機のLR-2を僚機として従えて飛行する姿は、もうすぐ観られなくなるかもしれません。写真は6月6日に撮影しました。

C-1 着陸進入

2010-06-19 10:55:24 | 趣味・航空機
木更津航空祭への参加のため、早朝に木更津飛行場へ飛来し着陸する直前のC-1輸送機です。木更津飛行場は、滑走路長は約1800mですが、海に接しているため、障害物が無く相当大きな固定翼機も重量をコントロールすることで離着陸が可能です。C-1は、短距離離着陸用に製造されたわが国の国産機であり、約1600m以上あれば十分運用可能です。嘗て首都直下型地震災害を想定した統合演習で、九州・中部地方から関東への救援部隊を緊急輸送する訓練が行われました。その際2機のC-130輸送機が運用され、1機は羽田空港へ、もう一機は木更津飛行場へ着陸して救援部隊を迅速に集中する訓練が行われたことを思い出しました。C-1輸送機もあらゆる危機管理の際に迅速な人員・物資等の輸送に活用することが期待されています。

CH-47 空挺隊員降下

2010-06-19 10:41:10 | 趣味・航空機
木更津航空祭で訓練展示されたCH-47からの空挺降下の一こまです。まさに飛び出した直後に落下傘が開く様子が見事に撮影されています。写真は木更津駐屯地の隊員の方から送っていただきました。当日は1機のCH-47から6名の隊員が次々に降下しました。平成12年の木更津航空祭では、気象条件が良くて、3機+3機の6機編隊のCH-47から48名の空挺隊員が連続して降下したことを思い出しました。木更津の飛行場が落下傘で覆われたような錯覚を覚えた記憶があります。

UC125 飛行点検機

2010-06-18 22:26:16 | 趣味・航空機
木更津航空祭で地上展示されていました。自衛隊の航空保安施設の機能・状態を点検するための飛行機で、航空自衛隊が平成2年度から取得を開始して3機運用しています。自動飛行点検装置を装備し、低高度から高高度までの飛行点検が可能です。原型機は、BAe-125-800で、ターボファンエンジン2基を搭載して最大速度約M0.8、航続距離約5500kmであると言われます。写真は、帰投のために離陸した際に撮影したものです。

EC225 要人輸送ヘリコプター

2010-06-18 21:58:04 | 趣味・航空機
木更津駐屯地で行われた観閲飛行で編隊飛行するEC225要人輸送ヘリコプターです。第一ヘリコプター団の特別輸送飛行隊に所属し、AS-332Lの後継機として平成18年から取得開始され、主として国賓、内閣総理大臣等の輸送に使用されています。5枚ローターになって最高速度も約260km/hと能力向上しています。

千葉市消防局ヘリ

2010-06-18 11:14:48 | 趣味・航空機
木更津航空祭で地上展示されていた千葉市消防局の消防ヘリコプター「おおとり1号」です。2005年12月に導入された比較的新しいAS365N3型の機体です。千葉市消防局は同型のヘリコプターをもう一機保有して2機体制で自主運行されています。災害時における各機関の連携が強調され、木更津航空祭でも地元の千葉市からも参加していました。

海上保安庁 MA722 ボンバルディア300

2010-06-18 10:52:05 | 趣味・航空機
木更津航空祭で飛来した海上保安庁第三管区海上保安本部羽田航空基地所属のボンラルディア300型(DHC-8-315型)の捜索救難機です。2009年3月に愛称「みずなぎ」と命名されて、YS-11の後継機として配備されました。全長約27.5m巡航速度243Kt(約450km/h)で、洋上での海難事故等の際に捜索救難・輸送用として運用されています。座席数は32席、赤外線捜索監視装置を装備しています。東海地震や東南海・南海地震等大規模災害時には、木更津飛行場は重要な拠点飛行場として陸・海・空自衛隊はもちろん、海上保安庁や警察・消防等の統合運用基地として運用できる価値があり、更に充実した整備が行われて活用することが期待されています。写真は6月6日に地上展示を終えて羽田に帰投するために離陸した際に撮影(陸自提供)したものです。

木更津航空祭でのV-107 復元36号機

2010-06-18 09:52:20 | 趣味・航空機
陸上自衛隊第一ヘリコプター団が駐屯する木更津飛行場で、記念行事に引き続き地元の航空祭実行委員会との共催による「第38回木更津航空祭」が行われていました。今年は例年の秋の開催ではなく、6月の開催で、気象条件が心配されていたようですが、当日は快晴の上天気で、多くの市民が陸・海・空自衛隊をはじめ、米軍、海上保安庁、警察、消防等から参加した各種の航空機が地上展示されて賑わっていました。中でもV-107(JG1736)は、多くのファンで溢れていました。このヘリコプターは、平成11年に永年のVIP輸送等の任務を終えて退役し、12年春から嘗てこのヘリコプターを整備したことのある整備員達が夜を徹して復元したものです。当時の復元チームのチーム長であったK氏は、飛ぶことはできないが、可能な限り当時の状況をそのまま保存するためにあちこちにこだわって復元をしたと回想されています。一例をあげれば、①ローターがシンクロして回転できる、②エンジン2基(使用不能)をそのまま搭載してある、③計器類は可能な限り当時のものにした、④塗装や内装も当時の状況にほぼ復元した・・ことなどのようです。わが国では、歴史を保存することへの理解は必ずしも高いとは言えませんが、平成12年の木更津航空祭で初めて復元されたこのV-107(JG1736)には多くの方が復元作業の見事さに拍手を送ったものでした。その後も毎年木更津航空祭でその雄姿を見せてくれています。今年も見学者の長蛇の列が出来ていました。