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空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

九州地区の豪雨災害に伴う救助活動とドローンについて

2020-07-11 11:34:55 | 趣味・航空機
狭い谷間を悪天候を克服しながら救助活動をするヘリコプターは、周辺を飛ぶドローンは発見できない場合が多く、大変危険で人命の救助活動に極めて大きな影響を及ぼします。交通網が寸断されて孤立した方々を救助する手段は、空からのヘリコプター救助しかない場所も多いはずです。自治体警察や消防などが、状況把握の為にドローンを飛ばす場合は、有人機を飛行させている自衛隊航空部隊等と災害対策本部で緊密に連携して、飛行統制が出来ている場合に限り双方の安全が確保可能な状況で許可された高度以下の指定空域でドローンを使用すべきです。それが出来ない場合は、有人機による人命救助活動を最優先させるべきであり、無人機の偵察監視飛行は、停止すべきです。もしドローンをどうしても飛行させたいのであれば、人命救助活動をドローンで行えばよいでしょう。水に濡れた人は約100㎏ありますから、それを長時間かけて吊り上げて救助する無人機はまだありませんから、ドローンを優先使用するなら、孤立した住民を救助しないと決めることになります。ドローンを恰も万能のように考えている人が多いですが、明らかに間違っています。情報収集する場合や、極めて軽量の物を短時間(数十分程度)に目視しながら移動させる場合などだけに運用できるのが、現状のドローンであることを再認識して欲しいものです。す。嘗て阪神大震災の際は、未だ無人機は飛行しなかったので、情報収集の為に、天候克服能力の高い「AH-1S」での気象情報収集や通信連絡、夜間のFLIR撮影なども行いました。超小型の無人機ドローンは、名前は派手で廉価に運用可能ですが、自ずと限界があることも承知して、有人機の安全を損なわないように航空法や関係規則を遵守して運用すべきだと思います。風が強いときや急に雨が降ってきたりすると運用に限界があることもあります。戦闘ヘリのような強靭な装備は、相当の天候克服能力もあって災害時の情報収集にも使えると思っています。