前方機との距離を最小限に詰めて行う単縦陣編隊飛行です。固定翼機の場合は、前方機よりやや低めにつくのですが、回転翼の場合は、メインローターによる吹き降ろしの乱気流があるため、前方機よりやや高度を上げて付きます。この狭い距離の単縦陣の場合、前方機の直ぐ後方斜め上に次々と編隊を組むので、後続機は、全体の隊形は殆ど観えず、前方機の動きを観て編隊を構成しますので、大変難しく、チームの相互信頼関係がないと直ぐに編隊は、崩れてしまいます。距離を十分に撮った「トレイル」だと何の問題もなく出来る編隊もこればかりは、緊張して行う科目です。
久しぶりに航空学校宇都宮校の行事に行って来ました。宇都宮飛行場は、約半世紀前に初めて赴任した思い出の地であり、懐かしくなって行って見ました。初度練習ヘリコプター「TH480B」による編隊飛行が披露されました。臨時に編成するチームですが、流石に素晴らしい操縦教官たちが見せる技は凄かったです。回転翼の編隊飛行は、固定翼のそれに比較して隊形保持が数段難しいのですが、見事でした。