国土交通省東北地方整備局が運用する大型ヘリコプター「みちのく」AS332L2です。広域の自然災害時の地形状況の変化などをいち早く偵察します。また大型であることから人員物資輸送なども必要に応じて調整すれば、実行可能だと思われます。
東日本大震災でも各地の狭隘な場所での情報収集や小規模の人員物資輸送などを行いました。特に停電で山頂にあった無線通信施設が機能低下した際、発動発電機と燃料を無線施設の中の狭隘地に降ろした例は印象に残っています。小さくても性能の高いヘリであり、貴重な任務をしてくれました。
東日本大震災でも発災後15分で離陸し迫りくる大津波の状況を総理官邸や災害対策本部などに送り続けた映像伝送機です。高性能のTV画像撮影をして衛星通信を使用して即時に総理官邸などに情報を送ることができます。
国土交通省東北地方整備局の大型ヘリコプターは、東日本大震災でも広域の被災状況の偵察や物資輸送などを行っています。今回もその一端を展示していました。宮城県防災航空隊のヘリはホイストを使用した人命救助活動の展示をしていました。仙台市消防局のヘリは、空中消火活動の展示をしました。夫々が任務を分担しながら大規模災害で有効に機能するように引き続き連携しながら訓練を続けて頂きたいものです。
陸上自衛隊からは、OH-6,UH-1J、AH-1S、CH-47が参加していました。後方から続行する国土交通省東北地方整備局、宮城県防災・仙台市消防局のヘリコプターも力強くそれぞれの任務を披露しました。
東日本大震災から6年を経ました。陸上自衛隊が管理する霞目飛行場は、震災が発生してすぐに自衛隊や国土交通省・宮城県防災・仙台市消防。警察などのヘリコプターの救助活動の根拠地として使用されました。同一飛行場または近傍の仙台空港などに配置されている防災関係機関は相互に連携を深めるための合同訓練を定期的に行っているようです。大規模災害時に迅速に連携して行動するためには必要なことだと思います。写真は4月16日に撮影しました。