Blue Sky Love Sky

空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

Predator

2016-10-27 22:44:03 | 趣味・航空機
2016国際航空宇宙展で撮影しました。凡そ10年くらい前に米国へ無人機の調査に行った際ジェネラル・アトミックス社で工場を見学しました。これと同型の無人機を航空法に従って、航空路(NAS)を飛行させる試験が2003年頃に行われています。サンディエゴからアラスカまでの航空路を有人機の操縦資格を持つパイロットが航空路で航空管制官の指示を受けながら地上の操縦施設から遠隔操縦により飛行させる要領で、計器飛行を行っています。FAAもこの無人機の試験機に対してNASでの運航を認めました(それまでは、航空法に従わず、飛行するUAVと言われていましたが、この時から航空路(NAS)を航空法に従って飛行するUASと言う表現で呼ぶようになっています)。陸軍・空軍が情報収集用だけでなくヘルファイアミサイルなどを武装して攻撃用無人機としても使用しています。翼をはずしてC-130に積載できるので、軽易に移動して世界中どこでも運用できると説明されていました。飛行速度は、凡そ100mph(160km/h)、ペイロードはおよそ500㎏、航続距離は約3700㎞程度です。写真は展示用の模型です。

V22とV280

2016-10-25 12:26:36 | 趣味・航空機
Bell社のブースで展示されていました。V-22はオスプレイの名称で知られ、陸上自衛隊が装備する計画です。更に写真の奥に見えるV-280は、来年初飛行を目指していると聞きました。V-22より小型で、UH-60の後継を狙っていると説明されています。搭載人員が14名程度で、速度が500km/Hを超えると説明を聞きました。エンジンが固定翼の先端に固定されており、回転翼部分だけが動いてホバリングモード、固定翼モード、遷移モードに変化するそうです。初飛行が注目されます。

RPHX

2016-10-25 12:14:19 | 趣味・航空機
2016国際航空宇宙展で展示されていた航空機を駆け足で観てきました。ほんの一部ですがご紹介します。
この写真はSUBARUのブースにありました。既に陸上自衛隊が装備するFFRSのCivil Versionのようです。デュアルユースにすることで、量産体制を強化して安価にすることが狙いのようです。この無人機は、今はやりのドローンとは異なり、総重量が約300kg程度あって、有人機並の能力を持ちます。最高飛行高度は3000m+級、ペイロードが100kgを超える優れもので、航空機製造事業法に基づく航空機として製造されていますので、ドローンなどとは比較にならないほど品質管理に優れ、安全性が向上しています。無人の自律飛行が可能であり、プログラミングしたルートに従って数時間の連続飛行を行えるようです。自治体レベルの防災情報収集や原発周辺での連続監視飛行に向いています。

茨城県防災航空隊BK117-C2

2016-10-25 11:05:19 | 趣味・航空機
久しぶりに快晴の好天気になって、筑波山の紅葉の様子を見にドライブしておりました。その際見つけた光景です。茨城県防災航空隊のBK117C-2が筑波山の山中にあるヘリポートで訓練をしていました。山岳地での訓練は大変重要であり、経験を重ねておく必要があります。特に高度が高い北アルプスのような高標高地での訓練は、その航空機が保有する能力の限界を知る上で極めて重要です。訓練は、無風の好天気から徐々に風速が強い場合、雲がある場合など千差万別の条件下での経験を段階的に積むことで、山岳地独特の風による擾乱や、急速な高度変化に即応して安定してホバリングし、救助活動をすることが可能になります。各機種ごとのパワーチャートを研究しながら、その機種での重量の限界などを承知しておくことが必要です。また、最近救助活動でも重要視されている、CRMも大切で、搭載重量を必要最小限に抑えて余剰馬力を確保し、少ない乗員で一人一人が確実に責任を持って行動し、チームとしての任務完遂を目指して欲しいと思います。山頂近くでは、ホバリングする際、目標物が周辺に無いため、遠方目標を活用したり、救助員が地面を観ながら誘導したりします。この誘導は狭い山地での救助活動の安全確保上で最も大切なことかもしれません。つくばヘリポートを基地として広範囲の茨城県及びその周辺に対する消防活動を行っています。益々のご活躍を祈っております。

阿蘇山の爆発監視に無人機を活用

2016-10-10 15:57:01 | 趣味・航空機
阿蘇山は、10月8日0154に爆発的噴火をしたと気象庁が発表。噴煙は11,000mにも及ぶという。周辺の民家への影響も深刻であり、農作物への影響も心配されている。定期便のガスタービンエンジン等を使う航空機への噴煙の影響も大きいと言われる。噴火がいつ発生するかわからないので、上空からの有人機での継続監視は難しいと思われるので、このような時こそ、国の機関が保有する回転翼型無人機による風上側からの継続監視を勧めたい。火口の風上側から数時間ごとの継続監視(合成開口レーダなどが使えれば有利)を行い、火口内の湯だまりの状況やFLIR撮影などによる火口温度変化などを収集し、専門家に提供すれば一定の範囲で火山活動を予測でき、事前の対応が間に合うかもしれない。取り得る可能な手段を講じて対処すべきだ。写真は防衛相が保有する回転翼型無人ヘリ。