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空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

防衛省でのドローンの落下事案について

2015-07-22 21:07:00 | 趣味・航空機
『防衛省は22日、東京・市谷の省内のグラウンドで飛行させていた小型無人機「ドローン」が風の影響で敷地外に流され、見失ったと発表した。ドローンは重さ約1キロ。警視庁牛込署によると、同日午後6時15分ごろ、防衛省から北に約1・6キロ離れた新宿区西五軒町の集合住宅の植え込みにドローンが落ちているのを男性が見つけ110番通報した。不明となったドローンとみて確認を急いでいる。防衛省は23日に、望遠カメラを使ったドローン対策の関係省庁向け説明会を予定しており、この日は民間業者や自衛隊員がテスト飛行をしていた。』(産経新聞デジタルニュースから抜粋)と言うニュースを聞いて驚いた。
 超軽量の無人機ドローンは、気象条件によって当然制限があったはずであり、運用者がそれをどの程度認識していたかである。有人機でさえ、ビルの谷間で強風の際は気流の乱れから突然揺れることがしばしばある。十分訓練された操縦士が気象条件を確認しつつ操縦することで、安全に飛行を続けることが可能である。超軽量のドローンは、飛行速度も20Kt 程度以下であろうから、本日の強風下で風に逆らって飛行することは当然困難だっただろう。またビル風による急激な下降気流等による乱れに対して臨機の操作をすることも極めて難しいと思う。従って風が強い場合の使用制限などはしっかり設けて運用すべきでああった。
市ヶ谷防衛省の屋上には我が国最大規模の屋上ヘリポートがあり、航空管制所が設置されて、気象状況も必要に応じてサービス可能であると思う。有人機の安全確保はもちろんだが、最近の超軽量無人機であるドローンの無届飛行などや攻撃型無人機の出現などを考慮して、しっかり重要施設を防護するために処置が必要であろう。その一つに航空管制圏の設置がある。市ヶ谷屋上にある航空管制所を強化して航空管制圏を設置し、全ての有人機・無人機の圏内飛行を許可制にして監視を強化する必要があるだろう。必要によってはレーダーを設置して3NM程度の管制圏を飛行する全ての飛翔体を監視する必要がある。
以前にも記述したが、市ヶ谷防衛省の屋上の管制圏を設置すれば、皇居や総理官邸・迎賓館などは勿論、霞が関周辺の重要施設をほぼすべて管制圏の中に入れて飛行を統制し、監視強化も可能であると信じている。