Blue Sky Love Sky

空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

UH-60J  レスキューホーク

2009-04-25 18:10:01 | Weblog
霞の目で行われた各機が連携して行う救助訓練でホイスト救助を披露した時の写真です。航空自衛隊航空救難ダン、松島救難隊所属で、日頃は航空自衛隊の救難ヘリコプターとして航空救難などに対処する任務を持って活動しています。地震や山岳地での救助活動にも対応して成果を上げているう部隊です。気象レーダーや赤外線暗視装置などを装備して悪天候の中でも救助活動を行えるように訓練が行われており、全天候型の救助活動を行う精鋭部隊です。写真の胴体の両側に見える増槽タンクを装備しており、長距離の任務(航空自衛隊HPによれば、航続距離は約1295km)も可能です。

野外手術車内部

2009-04-22 18:22:58 | Weblog
陸上自衛隊霞の目飛行場で展示されていました。説明によれば、師団衛生隊などに装備されており、初期外科手術及び応急治療に使われる装置です。執刀医の他、同助手、麻酔係、機械係の4名がクルーとして行動し、1日で10人程度の手術が可能であると記されていました。写真は手術車の内部で、各種医療器材が整っています。また、野外で運用する際は、手術準備車(X線検査係、臨床検査係、準備係)などを連結させて手術に必要な各種検査も行えるようになっていました。大規模災害時にももちろん有効な装置であり、都市部の病院でけが人などが集中して収容できない場合や病院が少ない災害現地での応急治療などのために臨機に設置する自衛隊野外病院として運用されるものと思われます。

OH-1 そり付き

2009-04-22 17:54:23 | Weblog
霞の目の航空祭で地上展示されていました。雪の多い東北・北海道などで冬季のOH-1運航をする場合、新雪のグラウンドなどに着陸する場合、車輪が雪に埋もれないように写真のようなそり(スキー)を履きます。陸上自衛隊が運航する主なヘリコプターにはすべてこのようなスキーの装備があり、雪害などの山村でも離発着ができるように訓練をしています。雪面に着陸する際、ヘリコプターが発生させるメインローターのダウンウォッシュで雪煙りが発生し、着陸寸前に雪面が見えなくなる「スノーアウト」と言う大変危険な状態になることがあります。各部隊は、これを回避するための厳しい訓練を行っていますが、雪深い山地の災害などで出動を要請する場合、学校のグラウンドなどに積もった新雪を50m×50mくらいの広さに、雪上車などで圧雪するだけで「スノーアウト」を防止でき、安全が確保できますので、救助活動の準備間に着陸場の整備も忘れないようにしたいものです。初めて降着する雪面では、パイロットが着陸の時点で、水平かどうかを瞬時に判別することは困難ですから、着陸点を学校のグラウンドとか、広い河川敷など日頃から水平面であることを確認している場所に選定することが極めて重要です。

仙台市消防航空隊空中消火

2009-04-19 22:32:40 | Weblog
先日の角田市での空中消火活動でも活躍したヘリコプターです。胴体の下に白く見える部分がベリータンクで、最大約1.2t程度の水を搭載することができます。給水管を下垂させて迅速にホバリングして自動給水させることができますので、効果的な消火活動が実施できます。陸上自衛隊のUH-1は、700ℓの水のう方式ですね。また、500リットル型のバケットを使用する消防ヘリもあります。更に既に掲載したCH-47による空中消火では、巨大なバケットを使用して約5~8tもの水を一度に散水できますので、給水場所や消火区域は、中・小型のヘリコプターとは別にするのが通常です。それぞれ利点欠点をもっていますので、上手く活用することが重要です。消火用バケット等の方式が異なる場合は、安全確保と効率的な消火活動のために給水場所をそれぞれ別の場所に設定することが有利となります。各機関が連携して行う場合は、給水場所の指定や飛行ルート・消火区域の指定などを手際よく統制することが必要になります。

UH-1用救助ホイスト装置

2009-04-19 22:17:14 | Weblog
地上展示されていた装置です。けが人などの安全を確保するための担架装置とそれを釣り上げるウインチ、操作員が関連付けて展示されていました。この装置は、骨折をしているけが人などで、担架装置のまま吊り上げる必要がある場合に、空地の連携をしながら行う運用の一つです。山岳地で滑落したけが人などを救助する際にも使われます。まずヘリコプターから救助員が降下して、この担架装置にけが人を固定し、ホイスト用ロープをこれに掛けてウインチで引き上げます。このオペレーションでは、条件によっては、空気摩擦で帯電した静電気を地面につけて放電してから運用しないとスパークが起きる場合がありますので、整備員などの指示に従って運用する必要があります。

宮城県防災航空隊ホイスト救助

2009-04-19 22:10:43 | Weblog
宮城県防災航空隊が保有するBK117C2によるホイスト救助活動が展示されました。小型のヘリコプターですから、ペイロードには限界がありますが、狭い地域での救助活動には向いており、各種機材などを搭載して救急救助活動などに使用されています。同型機は各地でドクターヘリとしても運用されています。ご指摘をいただきありがとうございました。ご指摘のとおり、仙台市消防航空隊にはBK117は在籍したことがないため、宮城県防災航空隊に修正しました。

国土交通省東北整備局の「みちのく」号

2009-04-19 21:58:57 | Weblog
災害当初の広域情報収集に当たるヘリコプターとしての運用が展示されました。このヘリコプターは、AS332L2型で、赤外線カメラなどを搭載して、地震災害時の道路・山間地などの土砂崩れ現場、建築物の崩壊状況など専門的な情報収集にあたったりしています。このヘリコプターの製造元であるフランスでは、そのペイロードの大きさから空中消火活動などにも威力を発揮しています。写真は4月19日に撮影しました。

UH-1から救急車へのリレー搬送

2009-04-19 21:09:16 | Weblog
陸上自衛隊東北方面航空隊が所在する霞の目飛行場で、近く発生が心配されている「宮城県沖地震」を想定して、関係機関が合同で実施する防災訓練の展示がありました。陸上自衛隊東北方面航空隊、陸上自衛隊中央即応集団隷下の第1ヘリコプター団、航空自衛隊松島救難隊、宮城県警察航空隊、宮城県防災航空隊、仙台市消防航空隊、国土交通省東北地方整備局などの関係機関が運用するヘリコプターが参加していました。それぞれの機関は、北朝鮮のミサイルから東北地域の市民を保護するための諸活動、角田市で発生した大規模な山林火災の空中消火活動などを連携して行ったヘリコプター部隊でした。昨年の「岩手・宮城内陸地震」などで活躍をした航空部隊でもあることから、地元の市民の関心も高く、大勢の人が見守る中での展示訓練でした。陸上自衛隊の映像伝送器材を搭載したUH-1の離陸、東北地方整備局屋、警察など関係機関の情報収集、偵察部隊や救急救助のための運用や、救援物資の搬送など想定される主要な行動についての連携ある行動が見事に統制されて行われました。その模様を数枚連続して掲載します。最初は、救急救助したケガ人をヘリコプターから消防の救急車へ、リレー搬送する訓練の写真です。