Blue Sky Love Sky

空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

Formation

2012-05-27 21:50:41 | 趣味・航空機
熊本空港に隣接する陸上自衛隊西部方面航空隊・高遊原分屯地の記念行事が、雲一つ無い初夏の強い日差しの下で行われた。昨年の東日本大震災、今年の3月末から4月初旬の石垣島周辺などの北朝鮮のミサイル発射から沖縄県の島民を守るための各種の行動などで実績を上げている部隊である。強力な機動部隊としての実力集団の自信が漲った編隊飛行であった。隊員は日頃から厳しく性能限界に迫る訓練を段階的に実施して、個人ごとあるいは部隊ごとの目標管理をしているからだと思うが、眼光が鋭い人が多かった。AH-64DとAH-1Sの戦闘ヘリで第1編隊を構成し、続いてUH-1,OH-6の8師団飛行隊ヘリ、UH-60JAとUH-1Jの多用途ヘリ、そして最後はCH-47大型輸送ヘリの編隊が続いた。固定翼機LR-2が最後を締めて上空通過をして終了した。方面航空隊では全国唯一作戦用のヘリコプター全機種を保有して高い機動戦力を持つ部隊としてのプロ意識を強く感じた。

OH-6J初号機

2012-05-16 14:28:05 | 趣味・航空機
昭和40年6月、米陸軍はベル47型等の代替え機として、ヒューズ社の小型タービンヘリコプターOH-6A(モデル369H) を採用した。陸上自衛隊も昭和38年のHU-1Bに続いてV-107を導入開始し、第3次防衛力整備計画(昭和42~46年)でヘリコプターの整備強化を図ることとされた。空中機動力の強化と空輸力の増強とともに、軽観測ヘリコプター(LOH)として米陸軍が採用したOH-6Aを日本仕様にしたOH-6Jを導入することとした。初号機が導入されたのは、昭和44年3月に初号機など11機が同時に導入されている。その後18号機からは、川崎重工でのライセンス生産となり、パワーアップしたOH-6Dへと更新されて現在に至っている。小型でパワーがあり、狭い場所での離発着が可能であることから、防衛上はもちろん平素の災害対応などでも大いに活躍した。後継に国産開発のOH-1が導入されたが、導入が中途で中止され、小型ヘリコプターによる情報収集などの能力は機数の減少とともに激減している。一般に航空機は大型化しているといわれるが、ヘリコプターも同じで、逐次大型化してきた。しかしながら、我が国のような中山間地がほとんどの地形では、中・小型機でなければ離発着できない場所は多く、その重要性は今も変わらないと考えている。大は小を兼ねることができないことを今一度明確にして、中・小型機が消えていかないようにして欲しいものである。写真は昭和44年3月に霞ヶ浦に導入された初号機(陸上航空OB会資料)である。