Blue Sky Love Sky

空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

FABOT(Fuji Aerial robot)

2007-03-30 19:22:13 | 趣味・航空機
わが国では経済産業省、大学、研究機関、企業(産官学)が共同して「将来航空機の安全性の向上、国際競争力の強化」を目指す研究が行われています。細部は(http://www.sjac.or.jp/kaihou/200510/051002.pdf#search='FABOT')及び(http://www.sjac.or.jp/kaihou/200605/060505.pdf#search='FABOT')の論文を読んでください。その中で書かれていますが、次世代の小型航空機や無人機に人間が持っている「異常感知、特定、最適方法の判断と対処」などの一連の安全対処能力を人工知能の考え方を適用してコンピュータで制御し、航空機の安全性を格段に向上させようとするものです。その研究に使われている飛翔体の一つがFABOTと呼ばれている(富士重工が開発したコンピュータ飛行制御技術システムを搭載)モーターグライダーです。研究用に運航されているモーターグライダーで、2003年夏に完全自動離着陸実証試験に成功しています。写真(富士重工提供)では見えにくいですが、パイロット1名が乗っています。試験中パイロットは手を離した状態で緊急時のみ手動によって対処し、安全を確保する方法で研究が行われています。将来は1名操縦のエアラインも可能になるかもしれませんね。もちろん人工知能を適用したロボットが操縦する無人機も日常的に飛行可能になるかも知れません。
米国では有人のヘリコプターを改造して同様の試験が行われているものがあります。OH-6を改造した「リトルバード」です。このヘリコプターも1名の操縦士がシステムの監視をしながら試験を行っています。

R22 Beta Ⅱ

2007-03-29 23:50:35 | 趣味・航空機
米国Robinson Helicopter社製の2人乗り(Pilot1名のほか1名搭乗可能)のスキッドタイプの小型ヘリコプターです。ライカミング社製の水平対向4気筒空冷131馬力のレシプロエンジンを搭載しています。燃料は航空用ガソリン(AVGAS100)を使用します。通常は約2時間の飛行が可能ですが、増槽タンクをつければ約3時間飛行可能です。しかし、もともと余剰ペイロードは余りないので、燃料を積めば他の荷物は殆ど積めません。レシプロエンジンですが巡航速度は96Ktsが可能で、最大運用高度は14000Ft と記載されています。(http://www.pilot-license.com/shopping/r22.pdf)小型軽量で操縦訓練用とか自家用ヘリコプターなどとして運用される他、災害などでは軽量のセンサーを搭載することで軽易な情報収集、監視、連絡業務等に運用できると考えられます。写真は下妻にあるヘリポートで撮影しました。

能登半島地震

2007-03-27 14:43:14 | 趣味・航空機
2007年3月25日午前9時42分頃発生した能登半島地震での被害は日を追うごとに明らかになってきています。政府・自治体をはじめとして迅速な対応がされていますね。その中でも、消防防災ヘリコプターや警察ヘリコプターなどはもちろん自衛隊のヘリコプターやその他の航空機が情報収集や孤立した町への救援物資の輸送などに活躍しているようです。写真は航空祭で撮影したもので、今回使用されているかどうかはわかりませんが、警察が通常運用しているBell412EPです。石川県防災のBK117C-2防災ヘリコプターなども運航されていると思います。自衛隊は、OH-6DやUH-1JのほかUH-60JAやCH-47JAなど大型機も運航していると思います。関係各機関の連携を密にして被災者の救援のために頑張って欲しいものです。

CH-47取水訓練

2007-03-17 10:54:12 | 趣味・航空機
一連の空中消火の説明をしましたので、最後にCH-47がダムで取水訓練をしている写真を掲載します。これは明野の教育支援飛行隊が指定された訓練場所で訓練している模様です。この訓練を定期的に実施しておかないと、山火事などへの迅速な出動はできません。訓練が大変に重要であることを承知していただきたいと思います。
周辺の障害物・民家から十分に離れていること、水深が十分あること、汲み上げるための進入・離脱経路に余裕があること、水上ホバリングを行う上での注意事項・・・等々、事前に準備することや、経験して学ぶことは数知れないほど多いものがあります。
これを習得したものにしかオペレーションは許されません。
実際の山火事などでは、数機のCH-47が連続して行動しますので、進入から汲み上げ、離脱の一連の動作は数分で終わらせる必要があります。このように見ているものには簡単でも、実施しているクルーにとっては緻密で厳格な基準を守って行う厳しい訓練が必要なんですよね。市民の生命財産を守る為に頑張って欲しいです。

空中消火用大型バケット

2007-03-17 09:43:57 | 趣味・航空機
木更津航空祭へ行くと見ることができます。CH-47大型ヘリコプターが空中消火活動をする際に使っているものです。
写真でわかるとおり、周辺にいる隊員の背丈よりかなり大きいですね。汲み上げる水量は最大約8tです。水量調節が可能で、標高が高い場合や、ヘリコプターの機動が制約されている場合など必要に応じて約5t程度で散水することもあります。取水はダムや水深のある河川(流速の少ない場所)で行います。また、やむを得ない場合は、公園などの広場で消防車から直接水をいれてもらう方法を採る場合があります。この場合水量を多く必要としますから、作業などが煩雑になりますので、注意が必要です。消防防災ヘリコプターが使用している2tクラスのベリータンク式のものや700ℓの水嚢式のものなどの数倍~10倍程度の水を散水できますので、消化能力は驚くほどに高いです。最近各地で山火事が頻発していますが、自治体の要請により自衛隊によって、この大型ヘリコプターを使った空中消火が行われています。

ANAの機長・乗員・乗客に拍手

2007-03-13 21:42:51 | 趣味・航空機
機長・乗員の冷静な判断と指示、乗客の協力で無事に胴体着陸できてよかったですね。TVのNEWS映像で見るととても素晴らしい着陸です。操縦桿を一杯引きながらも、速度が減少するに伴って、機首上げの姿勢が維持できなくなり、自然に機首が下がって滑走路面に静に触れて滑走を続ける様子がわかります。乗客を後部座席に集めて胴体前方の荷重を下げていることもあってとても滑らかな接地でした。滑走路の中央線の上にノーズが停止していますから、機首ぶれも全くなかったのがわかります。

機長の沈着冷静な操縦と乗員の的確な乗客への指示・誘導、乗客の冷静な行動が良い方向にまとまった成果ですね。無事で何よりでした。

G-109B

2007-03-10 07:37:25 | 趣味・航空機
モーターグライダーです。2006年秋の木更津航空祭で撮影しました。全幅約17m、全長約8mで、コンパクトですが、乗員数は2名乗れます。軽飛行機より静でかっこいいのかなー? 90psのエンジンを搭載して、プロペラが機首にあります。当然離陸も曳航されないで自力でできます。巡航速度150km/h程度がでますし、上昇気流に乗れれば、エンジンをカットして滑空もできます。大変便利で、空中散歩ををしている感じが堪らない!と、大空を楽しむ人も多くなっています。一度乗ってみては如何ですか? 
また、大規模災害などの場合、比較的長時間ゆっくりした速度で飛行できることから、監視飛行や、無線中継などにも活用できます。地元の防災機関と協定を結んで協力体制を整えているクラブもあるようです。
大利根飛行場にある「日本モーターグライダークラブ」のHP(http://www.jmgc.org/index.html.ja)には詳しく説明がされています。