Blue Sky Love Sky

空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

立川飛行場管制塔

2007-09-28 21:26:22 | Weblog
飛行場を使用して運航する航空機の円滑な飛行と安全を確保するために欠かせない機能を担当する各種の要員が勤務している飛行場の中枢部です。航空管制官が目視及びレーダーで管制をする他、提出された飛行計画などを基に航空機の運航状況や周辺空域での危険情報などあらゆる必要な情報を常時把握し、飛行場及び周辺を飛行する航空機を援助しています。このため、運航全体を把握し飛行場内の各種行動を統制するAOや運航幹部などの運航要員及び消防要員が勤務しています。飛行場及び周辺空域で航空機を運行している間は常に化学消防車が待機しています。また、気象観測員などが勤務して、飛行場の観測データ・全国各地の気象現況、災害発生現場周辺地域までのルートの主要地点の観測データ等を収集し情報伝達するとともに、気象予報士がおり、各種予報の提供などが行われています。更に、航空機は電波による情報伝達が主であるため、前述した情報提供・運航統制などのために、各種周波数に対応する無線機やアンテナを多数装備して通信を確保しています。航空機を運航するための無線は各機関が共通の周波数で情報交換できますが、現地の災害情報などを共有するための周波数は各機関への割り当て周波数が異なるために、リアルタイムでの情報を共有できない状態が多々生起しています。各防災関係機関を超えた情報交換については、現状ではまだまだ多くの課題があり、その改善に向けて更なる努力が必要です。立川管制塔では、既に述べたように、日々目に見えないところで多くの関係者が協力して、即応体制維持と安全確保のための努力がされています。立川飛行場は、関東直下型地震や南関東地震など大規模場災害時には数百機の航空機が集まって救助活動などを行うための重要な拠点飛行場です。そのため、多数の航空機を効率的かつ安全に運航できる各種施策の実現が急がれています。写真の立川管制塔は首都圏での大規模地震など危機に際しては、初動から極めて重要な司令塔の役割を果たさなければなりません。ところで、立川飛行場は既に常時24時間態勢で危機に対応しているると考えている人も多いでしょうが、残念ながら種々の理由で、予め要求をした場合以外は24時間運用をしていないのが実状です。自衛隊・警察・消防などヘリコプターを保有する防災関係機関が立川飛行場に集約されて即応態勢を維持しているにもかかわらず、その基盤となる立川飛行場管制塔など重要な機能の24時間態勢が十分に整っていないことは、残念なことです。首都圏での大規模地震災害などの発生が危惧されている昨今、国が整備した防災基地である立川飛行場管制塔などの24時間運用態勢を早急に実現し、即応体制の更なる充実強化が図られること念願しています。

A109E  警視庁ヘリコプター

2007-09-27 13:44:34 | Weblog
立川防災航空祭で地上展示されていた警視庁のA109E型ヘリコプターです。通称”Power”と呼ばれています。2005年頃から逐次各県のBell206の後継機として導入されています。モデルは県によってはA109K2モデルもあるようです。イタリアのアグスタ・ウエストランド(AgustaWestland )社が製造しています。エンジン双発で機動性もあり軽多用途任務もこなせるヘリコプターです。各種センサーを搭載して偵察や指揮連絡に運用できるとともに、少人数であれば人員空輸や救急救助・患者搬送なども可能ですね。

東京消防 空中消火用 Fire attacker

2007-09-24 20:19:47 | Weblog
東京消防航空隊が保有しているAS332L1(スーパーピューマ)の胴体下部にベリータンクを装備して、空中消火用に使用されるヘリコプターです。空中消火器材の細部はよくわかりませんが、東京消防航空隊が高層ビル火災対処用の器材を搭載しているヘリコプターだと思われます。一般に、10階以上の高層ビルへは地上のはしご車などの放水能力に限界があると言われており、火災初動の段階で迅速に出動し、火災現場であるビルの室内へ、ヘリコプターから直接放水銃のようなターレットを使用して放水し、規模が小さければ消火、規模が大きい場合は可能な限り延焼を防止して、人命救助のための時間的余裕を得ようとするのが高層ビル火災の際の空中消火の考え方だと思います。消火ー移動ー給水と言うヘリコプター運用のサイクルを、数機で連続運用することで相当の効果を得ることを期待されていると考えられます。もちろん山林火災などの場合はベリータンクから直接放水する場合もあると思います。立川防災航空祭に地上展示されており、ヘリコプターの胴体には「Fire Attacker」の文字が書かれていました。

陸上自衛隊の編隊飛行

2007-09-23 21:41:58 | Weblog
立川防災基地の主要機能の一つである飛行場の維持運営・管理も行っている陸上自衛隊東部方面航空隊の編隊飛行です。日ごろから集団・多数機での任務を行うための訓練もなされており、多数機での編隊飛行もさすがです。見事なものでした。合同編隊飛行はおよそ25機くらいの比較的大規模なものでしたので、長径が長く全機を纏めて撮影することは困難でした。先頭を陸上自衛隊編隊、次いで警視庁編隊、東京消防庁編隊、最後に海上保安庁機の順でした。我が国でこの規模の編隊訓練が防災関連機関合同で行われるのは立川だけかもしれません。阪神淡路大震災の際、実際に経験したことを思い出しました。急激な天候悪化に伴って、止むを得ない状況になり、官民を問わず通報点に到着した順に管制塔からの指示を得て、上空で編隊を組み、数機づつの集団で着陸して時間を短縮し、何とか全機無事に着陸して難を逃れたことです。あの時は、官民の敷居をはずして、エアマンシップを発揮し、見事に統制の取れた行動が取れたために混乱なく着陸できたと考えています。年に一度でもこの種合同編隊訓練をすることは大変に意義深いと感じています。

警視庁・東京消防・海上保安庁の合同編隊飛行

2007-09-23 20:51:18 | Weblog
編隊離陸後上空でしっかり編隊訓練をして、いよいよ多くの観客がいる上空を通過します。機種も混在しており、しかも日ごろは各機関が合同して編隊飛行することなどないはずなのに、さすがに精鋭チームの皆さんです。息が合っていて見事な編隊飛行でした。観客から期せずして拍手が起きたのも当然のことでしょう。災害の際にも、この編隊飛行のように、連携して生命・財産の保護を宜しくお願いしたいものです。

警視庁編隊

2007-09-23 20:42:36 | Weblog
立川防災基地には陸上自衛隊の他に警視庁航空隊、東京消防航空隊が常駐する他、海上保安庁の基地もあります。立川防災航空祭はこれら関係機関が協力して運用する為の訓練も兼ねているのでしょう。毎年各機関が合同で行う編隊飛行訓練が見られます。写真は警視庁航空隊の3機編隊です。陸上自衛隊の編隊に続いて離陸上昇していきました。遠くて良く見えませんでしたが、長機はEC155B1で、2番機、3番機はBell412EPだと思われます。この後上空通過をして編隊で着陸しました。見事な編隊飛行でした。

赤十字飛行隊

2007-09-23 20:22:29 | Weblog
9月23日の立川防災航空祭に茨城県阿見飛行場から参加していました。写真の小型機については9月1日の茨城県防災訓練にもボランティアとして参加されています。機種の説明は以前に記述していますので、ここでは省略します。民間の小型機も大規模災害などの場合、確実に防災関係機関と協力連携して運用されるべきでしょう。このためにも、任務や空域の調整要領などのルール化とそれに基づく調整要領などの訓練が不可欠ですね。今後益々連携が強化されて、大規模災害など危機に際して迅速かつ適切に運用されることを願っています。

マイクロライトプレーン(超軽量動力機)

2007-09-23 20:07:41 | Weblog
立川防災航空祭に2機が参加していました。NPO法人日本マイクロライト航空連盟(JML)のパンフレットによれば、マイクロライトプレーンとしての機体条件は次のように記述されていました。①機体重量225kg以下、②最大速度185km/h以下、③失速速度65km/h以下、④搭乗人員は2人まで、⑤燃料タンクは30リットル以下など。飛行するためにも各種制約があり、現在は国土交通大臣が許可した場所で半径9km以内での飛行が可能とされています。従って、災害時などの運用には現段階では制約があります。写真のマイクロライトプレーンは操縦席に座っている方の手作りで、全て国産ですと説明を受けました。詳細を知りたい方は、JMLのHP:http://www.flyers.gr.jp/をご覧下さい。

航空自衛隊V-107A(救難ヘリコプター)

2007-09-23 18:57:03 | Weblog
9月23日に立川飛行場(陸上自衛隊立川駐屯地)で防災航空祭が行われました。官民合わせて多数の防災関係機関や民間からの航空機が集まっていました。その中でもひときわ目立ったのが航空自衛隊の救難ヘリコプターV-107A(愛称「しらさぎ」)です。浜松から飛来していました。航空自衛隊が昭和42年に1号機を導入してからおよそ40年もの長期間の救難任務をしているヘリコプターです。数年後には後継機のUH-60Jに任務を引き継いで完全にリタイアするはずですから、ファンには堪らないヘリコプターですね。あの独特の可愛いローター音とタンデム型のヘリコプターはかつて陸上自衛隊にも輸送ヘリコプターとして多数装備され、多くの人命・財産の保護に活躍してきました。全備重量は約9.7tで、巡航速度は約130Kt 、両サイドに大きな増加燃料タンクを装備して約1000kmの長距離飛行を可能にしています。今年から来年の各地の航空祭が最後の勇姿となるでしょうから、感謝を込めて見ておきたいものです。

M-20 防災訓練に参加

2007-09-01 15:12:10 | Weblog
9月1日は全国各地で防災訓練が行われています。茨城県でも総合防災訓練が小貝川河川敷を会場として行われました。阪神淡路大震災以降、防災関係機関によるデモンストレーションだけではなく、地域住民、ボランティア、各事業所などの参加を得て相互に連携すべき内容の確認と実際的な訓練による練度向上を狙いとして行われることが多くなりました。また、航空機、車両、重器材などを使用する広域かつ迅速な救助活動が求められて、各機関などの役割分担、最適任務の付与とその連携要領等を検証する訓練も多くなっています。写真は平成19年茨城県総合防災訓練に赤十字飛行隊として参加したBE36,BE33,M20など6機の航空機のうちの1機です。米国ムーニー・エアクラフト・コーポレーション社製造のM-20Pで、高い機動性を持ち高速度が出る小型機(巡航速度約160Kt)です。軽飛行機の世界ではスポーツカーなみの高性能を誇り、多くのファンを持つ飛行機です。乗員は4名ですが、小型レシプロ機の特徴である比較的長時間の飛行が可能で、災害時は広域の連絡業務や軽易な貨物・人員輸送、無線中継などの任務が可能と考えられます。私もかつて「1978年6月12日(昭和53年)宮城県沖地震」の際、小型レシプロ機で長時間にわたって銚子沖で関東と仙台を結ぶ無線中継をした経験があります。あの当時関東と仙台を結ぶ電話が一度に集中したため、回線がパンクして一時通信途絶状態になったためでした。その後教訓として安否確認のための電話が集中しないような技術が開発され、伝言ダイヤルなどが運用されるようになりました。しかしながら巨大地震などが生起した場合はやはり無線中継などが必要になる可能性は残っていると思います。写真は阿見飛行場で9月1日に撮影しました。早朝から遠距離参集して来られた方も多くおられました。ボランティアの方々の努力が見えないところで行われていることに感謝するとともに、事前に登録された個人所有の軽飛行機などの活用法についても防災計画などで具体的に役割を示されることを期待しています。