Blue Sky Love Sky

空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

CH-47JAによる機外懸吊

2008-01-19 21:31:13 | Weblog
1月13日に陸上自衛隊空挺団で行われた初降下訓練でのひとコマです。CH-47大型ヘリコプターによる小型車両などの機外懸吊による機動です。通常は機内に搭載して機動しますが、近距離で緊急に輸送する場合や、適当な広さの着陸場が無い場合などに多用される手法です。懸吊できる車両は、総重量5tクラスまでの大型トラックも可能ですが、空中でのバランス保持が難しいため、速度を制限しての運用になります。中越地震の際には、小型のブルドーザーを道路が遮断された山間の被災地の道路復旧に緊急輸送されました。また、通信施設を稼動させるために必要な発動発電機等も緊急に輸送されたことがあります。このような訓練も日頃から各種状況下で行うことによって、テロ等に対する備えや大規模災害などでの活用が可能になっています。航空操縦士、整備員、機外懸吊のための地上要員などがチームを組んで運用しますので、日頃からの厳しい訓練でチーム力を発揮できるようにしておくことが最も大切になります。

CH-47による空挺隊員のスリング機動

2008-01-18 11:15:38 | Weblog
1月13日に習志野の空挺団で降下始めの訓練が展示されました。その中のひとコマです。テロ対処などで緊急に屋上等へ機動させて対処するために使われる手法です。ロープに数名が武装した状態でぶら下がり、そのままの状態で空中を機動しますので、長い距離は不向きですが、緊急に迅速に行う場合に向いています。この手法は、大規模災害においても、川の中州に取り残された人の救助や、屋上からの救助などにも活用できますが、救助員は相当の訓練を受ける必要がありますね。十分に訓練された陸上自衛隊の空挺隊員だからこそ実施できるものです。

阪神淡路大震災から13年

2008-01-17 11:12:14 | Weblog
13年前の1月17日5時46分にあの未曾有の被害をもたらした阪神淡路大震災が発生しました。今朝からあちこちのTVで鎮魂の行事や、教訓を活かすための諸行事が報道されています。当時八尾にある中部方面航空隊は北海道を除く各地からのヘリコプ・8リコプターも当時の厚生省や建設省が委託・チャーターなどしたヘリコプターも集まっており、早朝から深夜まで飛びつづけていました。写真のUH-1映像伝送機(同型機)は、当時立川にある東部方面航空隊から発災直後に増強されて、17日の昼前には八尾に到着し、直ぐに情報収集活動を開始しています。また、このUH-1型多用途ヘリコプターは、陸上自衛隊で最も多数保有していたために、約50機が集合して運用されました。仙台・立川・目達原などの部隊で十分に整備をしたヘリコプターを八尾に集中し、逐次交代させる方法を採用して、長期間に亘って約30~50機のUH-1が連続運用されました。自衛隊の長期オペレーション能力の高さを物語っています。その他、八尾空港には医薬品、水・食料、日用品などの救援物資が駐機場に溢れるほどに集まりました。これを迅速に荷造りして、神戸の王子グランド(陸上競技場)まで大型ヘリCH-47で幹線輸送しました。その後、王子グランドで、各避難所など向けに再配分し、自衛隊、消防防災、警察等の中・小型のヘリコプターで被災地近傍の小規模ヘリポートへ戸口輸送をしていました。発災直後から、道路交通網は寸断され、被災者の生存に必要な最小限の水・食料などをヘリコプターで運んだのです。その量は、およそ1000tにも及びました。細部は、「ヘリコプター災害救助活動」(内外出版)に記述されています。また、余り知られていませんが、当日大阪南部の信太山に駐屯する部隊は、直ぐにトラックに分乗して神戸に救助向かったのですが、道路事情から現地に到着できず、引き返しています。そして大型ヘリCH-47、4機で400名の隊員を18日の早朝に神戸まで空輸しています。救助部隊も車での現地投入が困難だったのです。10年も過ぎると、被災した方々、救助に当たった人々が、ともに諸事情で少なくなり、忘れ去られがちになります。毎年一回でも是非当時のことを思い出して、教訓を活かし、課題を解決して、国の全ての資源を有効に活用し、官民挙げて有効な救助活動などができるようになって欲しいものです。そしてヘリコプターを活用した救助活動などについてその重要性を理解し、平素からその整備維持に努力を傾注して欲しいと願っています。国の財政事情が悪い為との理由から、多用途ヘリコプターやそれを運用する航空操縦士の養成等への努力が削減されがちです。しかしながら、長い目で見ると、わが国に巨大地震などが確実に切迫しているとの専門家の報告もあるわけですから、今一度国民の生命財産を保護する態勢の整備について見直す時期かもしれません。

CH47JA

2008-01-09 18:21:07 | Weblog
1月8日に行われた木更津での初編隊飛行訓練で、帰投したCH-47JA編隊の長機の地上滑走風景です。CH-47JAは、機体の両側にある燃料タンク(膨れ上がった部分)を大きくしてあり、約1000kmを無給油で飛行できます。関東地方から荷物を積載して千歳付近まで任務を行ったこともありました。航法器材なども充実していますので、凍結の心配がない時期には、IFRでの飛行も行っているようです。阪神淡路大震災からもう直ぐ13年前になりますが、当時8機のCH-47が中部方面航空隊に配属されて、神戸地域や淡路島地域の被災者の皆さんの食料・水・生活必需品など約1000tが被災地に運ばれましたが、殆どをこのヘリコプターが八尾空港や大阪空港・関西空港などから運んでいます。航空自衛隊も同機種のCH-47を保有しています。

LR-1&LR-2編隊

2008-01-08 22:17:39 | Weblog
1月8日に行われた木更津第一ヘリコプター団の初編隊飛行訓練で撮影しました。上空通過をした後、LR-2,LR-1の順で着陸した後、隊形を整えて地上滑走していました。LR-1は陸上自衛隊が昭和46年頃から長年使用している国産のMU-2の自衛隊仕様で、連絡偵察機です。沖縄での救急患者空輸や多くの国民の命を守るために飛んできましたが、高齢になったため逐次LR-2に更新されています。LR-2は、米国レイセオン社の「Beachcraft350」を偵察用に改修した連絡偵察機です。高性能のカメラを搭載しており、迅速に被害状況の写真撮影などに使用するほか、軽量の物資輸送や傷病人などの患者輸送、そして指揮連絡任務などに使用されています。ターボプロップ機としては比較的長時間の高高度が飛行できる高性能機として知られており、自衛隊以外でも使用されています。

ビーチE33離陸

2008-01-06 12:26:00 | Weblog
阿見飛行場で1月6日に撮影しました。この赤い胴体の飛行機は各地の航空祭にも参加していますので、見かけた方も多いと思います。阿見の飛行場をベースに活動されています。初春の快晴の空に飛び上がり、まもなく消えていきました。