Blue Sky Love Sky

空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

霞ヶ浦校50周年

2010-04-11 15:19:16 | 趣味・航空機
陸上自衛隊航空学校霞ケ浦校は、昭和34年12月4日に明野航空学校の分校として創設され、50周年を記念する行事が平成22年4月11日に行われました。この間、創設期のレシプロの航空機をはじめ、昭和38年ごろから逐次導入されたタービンヘリコプター(HU-1B,V-107,OH-6J)への転換や、その後のアビオニクスの急速な発展に伴う教育の充実を行い、陸上自衛隊の航空機の整備・通信要員等約21000名を養成して大きな役割を果たしています。また、昭和37年度から運輸省・防衛庁の協力で開始された民間操縦士(回転翼)の要員養成が平成元年まで行われ、総計235名の民間航空事業社の回転翼操縦士も育成してきました。霞ヶ浦校でこの教育を受けた方々が現在のわが国のヘリコプター運航事業各社の中核要員として活躍してこられました。霞ヶ浦校は50年の歴史の中で、それぞれの時期に多くの方々のご尽力によって今のわが国の官民の人材育成に大きく貢献してこられたこと改めて知る良い機会になりました。写真は、霞ヶ浦校に所属するヘリコプター7機種による祝賀飛行の模様です。写真は4月11日に撮影しました。

九二式戦闘機

2010-04-03 18:01:58 | 趣味・航空機
ドイツ人技師リヒャルト・フォークト氏の設計により、川崎航空機が昭和5年7月に詩作1号機を完成させている。当時としては高度1万メートルの上昇に成功し、速度も320km/hの日本記録を作るなど優秀な成績を残している。昭和6年の満州事変の勃発に伴って九一戦闘機とともに満州において運用されている。写真は満州事変当時パイロットとして活躍されていたT氏の記念アルバムにあったものを提供いただいたものです。この飛行機のエンジンはあのBMWのエンジンが原型と言われていますが、整備性が優れなかったと言われています。

FABOT(Fuji Aerial Robot)

2010-04-01 08:23:49 | 趣味・航空機
わが国では経済産業省、大学、研究機関、企業(産官学)が共同して「将来航空機の安全性の向上、国際競争力の強化」を目指す研究が行われています。細部は(http://www.sjac.or.jp/kaihou/200510/051002.pdf#search='FABOT')及び(http://www.sjac.or.jp/kaihou/200605/060505.pdf#search='FABOT')の論文を読んでください。その中で書かれていますが、次世代の小型航空機や無人機に人間が持っている「異常感知、特定、最適方法の判断と対処」などの一連の安全対処能力を人工知能の考え方を適用してコンピュータで制御し、航空機の安全性を格段に向上させようとするものです。その研究に使われている飛翔体の一つがFABOTと呼ばれている(富士重工が開発したコンピュータ飛行制御技術システムを搭載)モーターグライダーです。研究用に運航されているモーターグライダーで、2003年夏に完全自動離着陸実証試験に成功しています。写真(富士重工提供)では見えにくいですが、パイロット1名が乗っています。試験中パイロットは手を離した状態で緊急時のみ手動によって対処し、安全を確保する方法で研究が行われています。もちろん人工知能を適用したロボットが操縦する無人機も日常的に飛行可能になるかも知れません。
最近危機管理のため、平時からの無人機の運航が盛んに検討されていますが、有人機の安全を確保するために作られた航空法の下では、航空路・管制区・管制圏等が輻輳する空域で無人機を勝手に運行させることはできません。各国とも有人機と無人機が整斉と飛行できる環境を整えようとしていますが、識別装置の装備や地上からの無人機の常時監視、墜落率(ミスハップレート)の低減など多くの課題があり、大変難しい状況です。その中で、航空法の下で運航できる方法の一つが写真のような有人機に無人の操縦装置を取り付けて平時は有人機として飛行して経験を重ね、危機管理などで必要な場合は、指定された空域で直ちに無人機として運航させる方法です。平素から継続して情報収集することが極めて重要であることから、この写真のような二人乗りモーターグライダー(安価で比較的長時間飛行可能)を改造して一名が乗り込み、飛行状況の監視をし、操縦のほとんどを自動操縦で行う過渡的な方法が注目されています。
米国では有人のヘリコプターを改造して同様の試験が行われているものがあります。OH-6を改造した「リトルバード」です。このヘリコプターも1名の操縦士がシステムの監視をしながら試験を行っています。