michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護8年。 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

その力に驚きました     〔川柳〕

2009-12-06 08:03:48 | Weblog
12/3に書いた川柳でんでん太鼓』(田辺聖子 著)、
読み進めるうちに、
こんな作品が紹介されていて、
衝撃を受けました。
作者は、すべて井上信子さん。


   国境を知らぬ草の実こぼれ合い


   万歳の声は涙の捨てどころ


   戦死する敵にも親も子もあろう



そう、
草の実は、国境なんて関係ないんですよね。


万歳を叫んでいても、その心の内は・・・。
誰しも、「とにかく無事に帰って来い!」と言いたかったのでは?
その痛切な願いが、万歳の叫びとなって溢れ出したのでしょうか。


‘あいつらは敵だ’と教えられたって、
その人にも、家族が居るのです。自分と同じように――。



田辺さんは、こう言います
『信子は、べつに共産主義でも社会主義でもなかったが、
 もっと広い意味で、
 川柳作家の誇りをもっていたように思われる。』

これらは昭和12年頃の作品。

『検閲』とても厳しかった時代、

『まことに不逞なる勇気の老夫人といわねばならぬ。』



  川柳って、こんなにも すごい力が
  あるのですね。


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