■Phil & Gaye Johnson / Cornbread & Sweetmilk■
調子に乗ってまた夫婦デュオを取り上げることにしました。 これで 4 回連続となります。
Phil & Gaye Johnson はノース・キャロライナ州をベースに活動するカントリーデュオ。 彼らは、1970 年代から、古き良きアメリカン・ミュージック、ブルーグラス、そしてフォークといったアコースティックな音楽を演奏し続けています。 このアルバムはお隣のテネシー州のレコーディングですが、ざっくり言うとアパラチア山脈の南側というのが活動エリアなのでしょう。
このアルバムが彼らのデビュー作となる 1980 年の作品。 公式サイトによるバイオグラフィーによると、タイトルの「Cornbread & Sweetmilk」というのは、ノース・キャロライナとサウス・キャロライナをカバーしていたラジオ局のライブ番組の名前だったようです。 その番組を彼らがプロデュースし、人気を博した結果としてこのアルバムが生み出されたとのこと。 番組は 1980 年から 1983 年まで放送され、地元以外のいくつかのローカル局にネットされたりしたようです。 そうしたことを踏まえて聴くと、たしかに曲の頭の部分がラジオ局のジングルのように聴こえる時があり、このアルバムへの理解が進みました。
アルバムの楽曲は、フィドルやバンジョーが活躍するアップナンバーとしっとりしたスロウワルツとが半々くらいで収録されています。 個人的な好みはどうしても後者のほうになってしまいますので、それらの楽曲を紹介しておきます。
A 面では、ふたりのハーモニーが繊細にからみあうワルツ「North Carolina Woman」とシンプルでルーラルな和み系の「Kinfolk In Carolina / Dinah」がそうした素朴なフォーキーです。 しかしテンションの高いアップナンバーに挟まれて居心地はあまり宜しくありません。
B 面はスロウの比率が高まります。 なかでも「The Old Man’s Melody」は素朴さと温もりをかんじさせるバラードで、個人的には間違いなくこのアルバムのベストトラックです。 他にも「Give Me The Roses」と「The Old Homeplace」がお薦めです。 前者は二人のハーモニーが美しいワルツで、この気だるさは勤務中に訪れる午後の睡魔のようです。 後者も Gaye Johnson のリードによるノスタルジックなスロウ・ナンバー。 アパラチアに落ちる夕焼けを目の当たりにしているような気分です。 両面を比較するとしたら、これら 3 曲を擁する B 面に分があると言えるでしょう。
冒頭にも書きましたが、Phil & Gaye Johnson は現在もライブ活動を行っており、Acoustic Americana Music を奏で続けています。 YouTube にも 2006 年のライブ映像が掲載されており、元気そうな姿を確認することができました。 こうした映像を見ると、アメリカのカントリー・ミュージックは日本における演歌だということを、素直に同意してしまいます。
■Phil & Gaye Johnson / Cornbread & Sweetmilk■
Side 1
It’s Cornbread & Sweetmilk Time
Everybody Get Light
North Carolina Woman
The Hobo’s Meditation
Kinfolk In Carolina / Dinah
Life In The Back Of The Bar Part1
Life In The Back Of The Bar Part2
Side 2
The Hicka Polka
Give Me The Roses
The Old Man’s Melody
He’s A Hillbilly Goucho (With A Rhumba Beat)
The Old Homeplace
Produced by Phil &Gaye Johnson
Recorded October and November, 1980 at Green & Brown Studiosm Cosby, Tennessee
Engineered and mixed by Doug Dorschug
Gaye Johnson : acoustic guitars, vocals
Phil Johnson : mandolin, dobro, acousticand electric guitar, percussion, vocals
Leese Lanham : bess, electric bass, back-up vocals
Gerald Lanham : banjo, guitar, back-up vocals
Clay Bucker : fiddle, back-up vocals
Danny eller : drums
Chuck Lindsey : percussion
Park Street Records 43632
調子に乗ってまた夫婦デュオを取り上げることにしました。 これで 4 回連続となります。
Phil & Gaye Johnson はノース・キャロライナ州をベースに活動するカントリーデュオ。 彼らは、1970 年代から、古き良きアメリカン・ミュージック、ブルーグラス、そしてフォークといったアコースティックな音楽を演奏し続けています。 このアルバムはお隣のテネシー州のレコーディングですが、ざっくり言うとアパラチア山脈の南側というのが活動エリアなのでしょう。
このアルバムが彼らのデビュー作となる 1980 年の作品。 公式サイトによるバイオグラフィーによると、タイトルの「Cornbread & Sweetmilk」というのは、ノース・キャロライナとサウス・キャロライナをカバーしていたラジオ局のライブ番組の名前だったようです。 その番組を彼らがプロデュースし、人気を博した結果としてこのアルバムが生み出されたとのこと。 番組は 1980 年から 1983 年まで放送され、地元以外のいくつかのローカル局にネットされたりしたようです。 そうしたことを踏まえて聴くと、たしかに曲の頭の部分がラジオ局のジングルのように聴こえる時があり、このアルバムへの理解が進みました。
アルバムの楽曲は、フィドルやバンジョーが活躍するアップナンバーとしっとりしたスロウワルツとが半々くらいで収録されています。 個人的な好みはどうしても後者のほうになってしまいますので、それらの楽曲を紹介しておきます。
A 面では、ふたりのハーモニーが繊細にからみあうワルツ「North Carolina Woman」とシンプルでルーラルな和み系の「Kinfolk In Carolina / Dinah」がそうした素朴なフォーキーです。 しかしテンションの高いアップナンバーに挟まれて居心地はあまり宜しくありません。
B 面はスロウの比率が高まります。 なかでも「The Old Man’s Melody」は素朴さと温もりをかんじさせるバラードで、個人的には間違いなくこのアルバムのベストトラックです。 他にも「Give Me The Roses」と「The Old Homeplace」がお薦めです。 前者は二人のハーモニーが美しいワルツで、この気だるさは勤務中に訪れる午後の睡魔のようです。 後者も Gaye Johnson のリードによるノスタルジックなスロウ・ナンバー。 アパラチアに落ちる夕焼けを目の当たりにしているような気分です。 両面を比較するとしたら、これら 3 曲を擁する B 面に分があると言えるでしょう。
冒頭にも書きましたが、Phil & Gaye Johnson は現在もライブ活動を行っており、Acoustic Americana Music を奏で続けています。 YouTube にも 2006 年のライブ映像が掲載されており、元気そうな姿を確認することができました。 こうした映像を見ると、アメリカのカントリー・ミュージックは日本における演歌だということを、素直に同意してしまいます。
■Phil & Gaye Johnson / Cornbread & Sweetmilk■
Side 1
It’s Cornbread & Sweetmilk Time
Everybody Get Light
North Carolina Woman
The Hobo’s Meditation
Kinfolk In Carolina / Dinah
Life In The Back Of The Bar Part1
Life In The Back Of The Bar Part2
Side 2
The Hicka Polka
Give Me The Roses
The Old Man’s Melody
He’s A Hillbilly Goucho (With A Rhumba Beat)
The Old Homeplace
Produced by Phil &Gaye Johnson
Recorded October and November, 1980 at Green & Brown Studiosm Cosby, Tennessee
Engineered and mixed by Doug Dorschug
Gaye Johnson : acoustic guitars, vocals
Phil Johnson : mandolin, dobro, acousticand electric guitar, percussion, vocals
Leese Lanham : bess, electric bass, back-up vocals
Gerald Lanham : banjo, guitar, back-up vocals
Clay Bucker : fiddle, back-up vocals
Danny eller : drums
Chuck Lindsey : percussion
Park Street Records 43632
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます