■Priscilla Herdman / Forgotten Dreams■
すっかり秋めいてきたと思ったら、ここ数日は真夏に逆戻りしたかのような暑さ。 しかも、ここ数日続くということで、精神的にも参ってしまいます。 日中はそんな暑さでも、夜ともなれば虫の声を聴きながら、清涼感ある歌声でも聴きたいところ。 そこで、取り出したのが、Flying Fish の歌姫と僕が呼んでいるPriscilla Herdman のアルバムです。
このアルバムをはじめ、彼女のオリジナル・アルバムはいずれも CD 化されているようで、このブログのコンセプトからは逸脱してしまいますが、僕の持っているのはアナログ盤しかありませんので、そのあたりは大目に見てください。
取り上げたのは 1980 年にリリースされた彼女のセカンドアルバム「Forgotten Dreams」です。 彼女のファーストは 1977 年に Philo からリリースされており、このセカンド以降は Flying Fish で 4 枚つづけてアルバムを残しています。
さて、このアルバムはクレジットを見れば一目瞭然ですが、多くのミュージシャンの名曲がカバーされています。 まずは、メジャーどころの 3 曲から紹介してみましょう。 Randy Newman の「Dayton, Ohio – 1903」は独特のほんわかした雰囲気はそのまま。 オリジナルに忠実なアレンジですね。 女性が Randy Newman をカバーするといえば、オランダの Mathilda Santing の「Texas Girl & Pretty Boy」が大推薦盤です。 つづく「Millworker」は、James Taylor の名作「Flag」のなかでも、とりわけフォーキーな味わいで人気の名曲です。 Priscilla Herdman のバージョンはオリジナルよりもさらに素朴な味わいです。 そして、Tom Waits の「I Hope That I Don't Fall in Love With You」です。 この曲はカバーされる曲の多い Tom Waits のなかでも、とりわけ多く取り上げられる曲ですね。 このアルバムでは、ベースとピアノ、サックスという編成で、オリジナルよりもクールなアレンジがなされており、クオリティの高い仕上がりです。
メジャーどころに続いて注目したいのが、Keith Sykes による「The Coast of Marseilles」です。 ネットで調べたところ、この曲は Keith Sykes よりも Jimmy Buffett のカバーで有名のようです。 この曲は知られざる名曲で、このアルバムのなかでも際立っています。 Keith Sykes の最高傑作「The Way That I Feel」に収録されていますが、こちらのアルバムも早めにこのブログで取り上げたいと思います。
他の曲もおさらいしておきましょう。 もはやトラディショナルの領域に入っている Eric Bogle の「No Man's Land」や、カナダのフォーク界の Stan Rogers の「Forty-Five Years」、「Turnaround」もトラッド風の仕上がりです。 ラスト 2 曲の作曲者は聞いたことがありませんでしたが、「January Thaw」の Lui Collins は、ニューイングランドを拠点に今も活動をしている女性 SSW でした。 ラストの「Dreams」を書いた Jeff Jones という人物は同姓も多いため、よくわかりませんでした。 ラストを飾るこの曲は、ピアノのみをバックにした素晴らしい内容です。
このように彼女のセカンドを 2 回まわしで聴きながら夜を過ごしましたが、曲のクオリティ、アレンジのセンス、サウンドの安定感など、どれをとっても欠点のない名盤であることを再確認しました。 せっかくなら、CD も買ってしまおうかと思うほどです。 クルマのなかで聴くにも最適な、大人のための精神安定剤のような音楽がここにあります。
■Priscilla Herdman / Forgotten Dreams■
Side-1
Forty-Five Years (Stan Rogers)
Dayton, Ohio -- 1903 (Randy Newman)
Millworker (James Taylor)
Brother Can You Spare A Dime (E.Y. Harburg/Jay Gorney)
No Man's Land (Eric Bogle)
Side-2
The Coast of Marseilles (Keith Sykes)
I Hope That I Don't Fall in Love With You (Tom Waits)
Turnaround (Stan Rogers)
January Thaw (Lui Collins)
Dreams (Jeff Jones)
Produced and Arranged by Bill Novick and Guy Van Duser
Recorded at Earth Audio Techniques in North Ferrisburg , Vermont
Guy Van Duser : steel strings guitars ,tenor guitar , acoustic bass , nylon strings guitar , arch top guitar
Brian Torff : acoustic bass
Bob Weiner : drums
Jeff Gutcheon : piano
Ken Pearson : piano
Jun Tullio : acoustic bass
Bill Kinzle :drums
Billy Novick : bass clarinet
Flying Fish FF 230
すっかり秋めいてきたと思ったら、ここ数日は真夏に逆戻りしたかのような暑さ。 しかも、ここ数日続くということで、精神的にも参ってしまいます。 日中はそんな暑さでも、夜ともなれば虫の声を聴きながら、清涼感ある歌声でも聴きたいところ。 そこで、取り出したのが、Flying Fish の歌姫と僕が呼んでいるPriscilla Herdman のアルバムです。
このアルバムをはじめ、彼女のオリジナル・アルバムはいずれも CD 化されているようで、このブログのコンセプトからは逸脱してしまいますが、僕の持っているのはアナログ盤しかありませんので、そのあたりは大目に見てください。
取り上げたのは 1980 年にリリースされた彼女のセカンドアルバム「Forgotten Dreams」です。 彼女のファーストは 1977 年に Philo からリリースされており、このセカンド以降は Flying Fish で 4 枚つづけてアルバムを残しています。
さて、このアルバムはクレジットを見れば一目瞭然ですが、多くのミュージシャンの名曲がカバーされています。 まずは、メジャーどころの 3 曲から紹介してみましょう。 Randy Newman の「Dayton, Ohio – 1903」は独特のほんわかした雰囲気はそのまま。 オリジナルに忠実なアレンジですね。 女性が Randy Newman をカバーするといえば、オランダの Mathilda Santing の「Texas Girl & Pretty Boy」が大推薦盤です。 つづく「Millworker」は、James Taylor の名作「Flag」のなかでも、とりわけフォーキーな味わいで人気の名曲です。 Priscilla Herdman のバージョンはオリジナルよりもさらに素朴な味わいです。 そして、Tom Waits の「I Hope That I Don't Fall in Love With You」です。 この曲はカバーされる曲の多い Tom Waits のなかでも、とりわけ多く取り上げられる曲ですね。 このアルバムでは、ベースとピアノ、サックスという編成で、オリジナルよりもクールなアレンジがなされており、クオリティの高い仕上がりです。
メジャーどころに続いて注目したいのが、Keith Sykes による「The Coast of Marseilles」です。 ネットで調べたところ、この曲は Keith Sykes よりも Jimmy Buffett のカバーで有名のようです。 この曲は知られざる名曲で、このアルバムのなかでも際立っています。 Keith Sykes の最高傑作「The Way That I Feel」に収録されていますが、こちらのアルバムも早めにこのブログで取り上げたいと思います。
他の曲もおさらいしておきましょう。 もはやトラディショナルの領域に入っている Eric Bogle の「No Man's Land」や、カナダのフォーク界の Stan Rogers の「Forty-Five Years」、「Turnaround」もトラッド風の仕上がりです。 ラスト 2 曲の作曲者は聞いたことがありませんでしたが、「January Thaw」の Lui Collins は、ニューイングランドを拠点に今も活動をしている女性 SSW でした。 ラストの「Dreams」を書いた Jeff Jones という人物は同姓も多いため、よくわかりませんでした。 ラストを飾るこの曲は、ピアノのみをバックにした素晴らしい内容です。
このように彼女のセカンドを 2 回まわしで聴きながら夜を過ごしましたが、曲のクオリティ、アレンジのセンス、サウンドの安定感など、どれをとっても欠点のない名盤であることを再確認しました。 せっかくなら、CD も買ってしまおうかと思うほどです。 クルマのなかで聴くにも最適な、大人のための精神安定剤のような音楽がここにあります。
■Priscilla Herdman / Forgotten Dreams■
Side-1
Forty-Five Years (Stan Rogers)
Dayton, Ohio -- 1903 (Randy Newman)
Millworker (James Taylor)
Brother Can You Spare A Dime (E.Y. Harburg/Jay Gorney)
No Man's Land (Eric Bogle)
Side-2
The Coast of Marseilles (Keith Sykes)
I Hope That I Don't Fall in Love With You (Tom Waits)
Turnaround (Stan Rogers)
January Thaw (Lui Collins)
Dreams (Jeff Jones)
Produced and Arranged by Bill Novick and Guy Van Duser
Recorded at Earth Audio Techniques in North Ferrisburg , Vermont
Guy Van Duser : steel strings guitars ,tenor guitar , acoustic bass , nylon strings guitar , arch top guitar
Brian Torff : acoustic bass
Bob Weiner : drums
Jeff Gutcheon : piano
Ken Pearson : piano
Jun Tullio : acoustic bass
Bill Kinzle :drums
Billy Novick : bass clarinet
Flying Fish FF 230
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