■Jimmy Allen / The Ticket■
昨年のブログで取り上げた Jeff Harrington が全面的に参加していることでもその筋には知られている Jimmy Allen のレコードを棚から引っ張ってきました。 そういえば、昨年は Jeff Harrington のアルバム 2 枚が紙ジャケット仕様で初 CD 化されたのですが、同じレーベルのこの作品は残念ながら CD 化されませんでした。 権利上の問題があったのか、最初からその予定が無かったのかはわかりませんが、そうした機会を逸すると、このアルバムがピックアップされるタイミングがなくなるような気がします。
というのもこのアルバムは Jeff Harrington が主催するレーベル、Centerpiece Records からのリリースなのですが、僕はこのレーベルの作品を、Jeff Harrington とこの Jimmy Allen 以外では見たことがありません。 もしかして、このレーベルにアルバムは 3 枚しかないのでしょうか。
アルバムは暑苦しいヒゲ面ながらも優しい眼差しをした Jimmy Allen の表情が印象的です。 久し振りに聴いてみましたが、良質な曲が散りばめられており、しかも演奏面でのセンスや安定感もあり、納得できる内容の 1 枚だと思いました。
なかには、「All Of The Ladies」や「Long Way To Heaven」のように個性の薄いカントリー・タッチの曲もあるのですが、ミディアムやスローな曲には Jimmy Allen のビターな渋みを感じ取ることができます。 特にお薦めなのが、「Remember When We Headed West」です。 個人的にはこの曲が一番の好みなのですが、Jeff Harrington のピアノの透明感、心の琴線に触れるコーラス、センス良くからみつくギターなどが、美しいメロディーをバックアップしています。 似たようなテイストとしては、「Asking Man」や「Take That Step」などもお薦めです。
ピアノの弾き語りによるシンプルな「Move On」と「Best Friend」も同じカテゴリー。 特に後者は、エレピで参加している Jeff Harrington に対しての友情のメッセージを感じ取ることができます。 「I Don’t Want To Talk About It」は、Crazy Horse の Danny Whitten のペンによるあの名曲と同タイトルですが別の曲。 タイトルからしてしんみり調にならざるを得ないとは思いますが、この曲も2本のアコギによる繊細な曲です。 ラストの「Mist Of The Morning」はちょっと異色で、インスト指向が強いサウンドのなかにボーカルパートが漂いつつも同化しているようなイメージです。
そんなこのアルバムは、1978 年の発表。 盟友 Jeff Harrington のセカンドアルバムは 1977 年のリリースですから、Jimmy Allen の方が 1 年遅いことになります。 このアルバムの裏ジャケットには、Jeff Harrington 本人のアルバムには無かった普段着の姿が映っていますが、その写真を見たときにはそのセンスの無さにがっかりしたことを覚えています。 Tシャツの裾をベルトなしのジーンズにしまいこむなんて。
さて、主人公の Jimmy Allen ですが、どうやらこのアルバムだけが彼の作品となってしまったようです。 そう断言できる証拠を見つけることはできなかったのですが、このアルバム以降の活動の足跡を見つけることもできませんでした。
■Jimmy Allen / The Ticket■
Side-1
Move On
Bring Me Up
Remember When We Headed West
Take That Step
All Of The Ladies
Side-2
Long Way To Heaven
Asking Man
I Don’t Want To Talk About It
Best Friend
Mist Of The Morning
Produced by Jeff Harrington and Jimmy Allen
Recorded at Mixed Creation Audio Recording , Bloomington , MN
Mastered at Sound 80 Minneapolis , MN
Jimmy Allen : piano , vocals , acoustic guitars
Michael McElarth : acoustic guitars , electric guitar , vocals
Jeff Harrington : piano , synthesizer , electric piano , vocals
Dan Lund : electric guitar , pedal steel
Terry Grant : bass
Ernie Lavoiolette : drums
Kenny Horst : gong
Kristin Erickson : vocals
Centerpiece Records C-2525
昨年のブログで取り上げた Jeff Harrington が全面的に参加していることでもその筋には知られている Jimmy Allen のレコードを棚から引っ張ってきました。 そういえば、昨年は Jeff Harrington のアルバム 2 枚が紙ジャケット仕様で初 CD 化されたのですが、同じレーベルのこの作品は残念ながら CD 化されませんでした。 権利上の問題があったのか、最初からその予定が無かったのかはわかりませんが、そうした機会を逸すると、このアルバムがピックアップされるタイミングがなくなるような気がします。
というのもこのアルバムは Jeff Harrington が主催するレーベル、Centerpiece Records からのリリースなのですが、僕はこのレーベルの作品を、Jeff Harrington とこの Jimmy Allen 以外では見たことがありません。 もしかして、このレーベルにアルバムは 3 枚しかないのでしょうか。
アルバムは暑苦しいヒゲ面ながらも優しい眼差しをした Jimmy Allen の表情が印象的です。 久し振りに聴いてみましたが、良質な曲が散りばめられており、しかも演奏面でのセンスや安定感もあり、納得できる内容の 1 枚だと思いました。
なかには、「All Of The Ladies」や「Long Way To Heaven」のように個性の薄いカントリー・タッチの曲もあるのですが、ミディアムやスローな曲には Jimmy Allen のビターな渋みを感じ取ることができます。 特にお薦めなのが、「Remember When We Headed West」です。 個人的にはこの曲が一番の好みなのですが、Jeff Harrington のピアノの透明感、心の琴線に触れるコーラス、センス良くからみつくギターなどが、美しいメロディーをバックアップしています。 似たようなテイストとしては、「Asking Man」や「Take That Step」などもお薦めです。
ピアノの弾き語りによるシンプルな「Move On」と「Best Friend」も同じカテゴリー。 特に後者は、エレピで参加している Jeff Harrington に対しての友情のメッセージを感じ取ることができます。 「I Don’t Want To Talk About It」は、Crazy Horse の Danny Whitten のペンによるあの名曲と同タイトルですが別の曲。 タイトルからしてしんみり調にならざるを得ないとは思いますが、この曲も2本のアコギによる繊細な曲です。 ラストの「Mist Of The Morning」はちょっと異色で、インスト指向が強いサウンドのなかにボーカルパートが漂いつつも同化しているようなイメージです。
そんなこのアルバムは、1978 年の発表。 盟友 Jeff Harrington のセカンドアルバムは 1977 年のリリースですから、Jimmy Allen の方が 1 年遅いことになります。 このアルバムの裏ジャケットには、Jeff Harrington 本人のアルバムには無かった普段着の姿が映っていますが、その写真を見たときにはそのセンスの無さにがっかりしたことを覚えています。 Tシャツの裾をベルトなしのジーンズにしまいこむなんて。
さて、主人公の Jimmy Allen ですが、どうやらこのアルバムだけが彼の作品となってしまったようです。 そう断言できる証拠を見つけることはできなかったのですが、このアルバム以降の活動の足跡を見つけることもできませんでした。
■Jimmy Allen / The Ticket■
Side-1
Move On
Bring Me Up
Remember When We Headed West
Take That Step
All Of The Ladies
Side-2
Long Way To Heaven
Asking Man
I Don’t Want To Talk About It
Best Friend
Mist Of The Morning
Produced by Jeff Harrington and Jimmy Allen
Recorded at Mixed Creation Audio Recording , Bloomington , MN
Mastered at Sound 80 Minneapolis , MN
Jimmy Allen : piano , vocals , acoustic guitars
Michael McElarth : acoustic guitars , electric guitar , vocals
Jeff Harrington : piano , synthesizer , electric piano , vocals
Dan Lund : electric guitar , pedal steel
Terry Grant : bass
Ernie Lavoiolette : drums
Kenny Horst : gong
Kristin Erickson : vocals
Centerpiece Records C-2525