朝六時、まだ日の昇っていない太平洋を眺めながら露天風呂に入る。
空気の冷たさと温泉のぬくもりがほど良くて、波の音と湧き流れるかけ流しの湯の匂いと湧き出る音の中で、これから始まろうとする我が家のドラマに、妻として、母として、そして姑としてなど私の役柄をなんとなく描いてみる。
楽しく築いて行こうと思いながら。
朝食を前に、ホテルの前に広がる千畳敷の岩肌。 水平線を遠くに望みながら夫と散歩するひと時。
「やっぱり海はいいよね」 たわいない会話を交わしながら島育ちの二人には似合う海のある景色。
まだ人気のない場所、ゆったりとした二人の時間を満喫する。
帰路の楽しみにしていた南部梅林は、ドライヴコースを選んだが為に、梅の花は二、三日前の風に、
散ってしまったようである。 散策コースは満開の梅を楽しめたようで残念ではあったけれど、お陰で2万平方メートルもあると言う日本一を誇る梅林の中を走り抜けながら、その広大さに洩れた感嘆の声・・見ごたえがあったのは確かである。
デジカメで動画を撮りながら、景色の中に満開の梅林を脳裏に描いていた私。
一泊の旅なれど、何かと変化の多かった日々の心の癒しに少しはなったかも知れない。
たわいのない会話の中にはお互いの気持ちを思いやりながら・・それがほど良く感じられるのです。
だから余計に、はしゃいだりもし・・じっと主人の腕につかまっていたり。
南部の梅林・・素敵な写真お届け出来なくて残念でしたが、あまりの広さに驚きながら、
昨日よりは言葉に気持ちの変化を感じて嬉しく、少しほっとしました。
夫を眺めながら、父親としての娘への思いの深さを有難くも感じながら。
娘たちへ何度も景色撮っては写メールしていた夫を目にして・・。