日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

*思い出ははるか遠くに・・in 滋賀 *

2022年11月12日 | 風景・お出かけ


「滋賀の○○さんとこへ行くことになった」夫が言った。
昔の同業者、農業もやっていて何十年前からだろうか、近江米キヌヒカリを分けて頂いている。
お米送ってもらうのではなく、こちらから頂きに行こうよ観光がてらと、最近話したばかりだった。 

夫が一度行きたいには訳があった。 
もう50年前になるかな。 お付き合いしていた夫が「今度の日曜琵琶湖へ行こうや」と言う事になった。
神戸の社長様の家に下宿していた夫と京都のお医者様の住み込みの二人のデートはいつも電車だった。 
車での初デート、昔二条城向いにあった京都国際ホテルで、なぜかレンタカーを借りてドライブである。

2人にはずっとその事が思い出の中にあって、いつか・・が滋賀行きが叶う事になり喜んだのだと思う。
比叡山ドライブウェイを走ろうか・・になり、三井寺に行ったかなあの時は春だったような気がする。
子供の頃の事は良く覚えているのになんで。 夫の運転で初めて・・嬉しくもあり怖さや緊張もあったのかも。

折角滋賀に行くんやったら泊まって来たらいいよと長女がホテルをとってくれた。
いつも言っている、娘家族と言えども月に一度は私たちのいない夜があってもいいよね。
なんの予備知識もない老夫婦、ブロ友のkazuさんがいつもあちこち訪ねてはアップされているので訪ねた。
比叡山延暦寺のこと、東近江市近辺のお寺。 ブログで調べさせてもらった。

最所日曜に来てと言われていたのに、急に土曜日になったが、良かったと思った、日曜は雨のようだから。
ダンス選手権へ行く孫を駅まで送り、好天気の中を比叡山に向けて走った。
先月丹波へ行った道中に聞いた、9枚ある天童よしみさんの懐かしの演歌の残りのCDを聴きながら。


途中の比叡山自動車道路開通記念碑のある場所から・・琵琶湖がかすんで見える。



比叡山延暦寺の案内の文字をあちこちの標識で見かけるようになった。 一気に色鮮やかな紅葉を見る。



比叡山延暦寺、20歳の二人の記憶には延暦寺と言うお寺があったなぁと、まさか延暦寺が東塔、西塔、横川の
三塔からなっていて、それらを総称して比叡山延暦寺と言うこと等最近知ったと言う無知無学。

日曜が先様との約束なら、土曜はkazuさんのブログから釈迦堂や竹林院など行きたいと思っていたけれど、時間的に
無理なので(いえ身体的に無理でしょう)とりあえず10時半、降り立った東塔駐車場。 「お父さん、杖杖!」
親指のつけ根骨折治療中装具した左手に杖、右片手での写真撮影なり、ブレブレご容赦。



入山料1人千円也を支払い矢印に案内されながら坂道を・・夫のカメラには所々杖をつく私が写っていた。
腰をかばう背が、年とったなぁ・・。 さっさと歩く人が羨ましい。 杖、もう手放せない。



ここまで来ただけでもやっこらせ。 右手の文殊楼は行列! 合格祈願にご利益だとか、鐘を突く順番待ちの行列。
大講堂だけ見たのかなぁ・・この景色だけがおぼろげに記憶に残っているような。

 

登ったら降りなければいけないし、降りたら登らなければ・・もう私ら無理、夫婦して腰痛持ち、笑う、腰が。
紅葉の木々もさることながら、石鉢に散るもみじ・・浮くモミジ・・沈みたるもみじのグラデーションが好き。
観光する心に余裕などなく・・ちゃちゃっと見て通る・・、もったいないと言うか不謹慎。

 

灰色の空が見たいと言う・・智恵子、ではなくて琵琶湖が見たい・・と言う妻を思い近江大橋を渡り東近江へ。
のはずがナビはその道を選ばなかった。 と言うより、いまいち別ルートの設定が間違っていた?
え?え? 橋を渡らずに琵琶湖最南端を回った。 滋賀に来て琵琶湖を見ないなんて!
50年前は琵琶湖を見ながら走ったのにぃ。

琵琶湖を見なかった残念な気持ちは、東近江の田園風景に入ると落ち着いた。 
稲葉和裕さんのブルーグラスやカントリーを聴きながら、心地よくなった精もあるかなぁ、追っかけを思い出し。
都会の喧騒な中にいる私達にとって、この田園風景こそが癒されそして郷愁にかられる。
もともと二人は島育ちの田舎暮らしだから。 

先様はとても温厚そうな優しい方だった。 夫は何十年か前に来たことがあるらしい。
夫の会社はコロナ前にたたんだ、先見の明か。 夫が人を大事にしてきたことが丹波に行くようになっても
良く分かる。 商売の話は分からないので、外へ出た。 畑にキウイの木があって枯れ葉が秋を感じさせた。
後日この一枚を葉書にレイアウトして、お礼状を書いた。 

夫は先方に、この家に来るまで比叡山へ行ってきたとは言わず、お昼に家を出て真っ直ぐ来ましたと言った。
今夜ホテルに泊まって、明日観光をするんですとも言わなかった。
仕事の為だけに来ましたとばかり、それは相手への丁重なる思い、気遣い、見直した。 
私なら「せっかくなので比叡山に寄って来たんですよ」軽々しくこう言ったかも知れない。

 

長女が駅近にホテルをとり、人気の近江牛のお店の地図やら料理メニューを5枚もプリントアウトしてくれていたのに。
チェックインして一服、車でお店に着き近江牛の口になり勇んでお店に入ったら、「ラストオーダーは6時半なので」
断られた。 えーー! 声を出してしまった。 土曜なのにもう!? 大阪ではありえへんし。

あちこち近江牛の文字を目指して行ったが、いっぱい。 あちこち7時過ぎのお店はさすが行列出来てるし。 
やっと見つけてステーキとハンバーグ。 高過ぎ! 空いているお店ととりあえず入ったが年寄りには場違いな
若者中心の賑やかなお店、このお店クーポン使えないし。 
おぼろげなる思い出は遠く、かくして比叡山延暦寺、in東近江市の一日目は終わった。 

明日は、9時だった傘マークが10時に変わった!



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