日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 安堵 京都ひとり *

2012年04月13日 | 雑感

 

電車からの桜風景を眺めながら 時にはカメラなど・・そんな事を思っていた。

まだ夫が寝ている時家を出て、6時半電車に乗った。  7時前いかにも私立・・と言った風な制服に帽子、賢そうな顔をした小学生が次々乗って来る。
高学年になるほどに、みなさんお勉強の本を出して読んでいる。 
生駒・・大和西大寺・・新田辺・・久津川 それを乗り換えて行くまでに迷った。 駅員さんに聞きながらだと言うのに。
多大なる方向音痴、大阪、奈良、京都線の位置関係も分かっていない(これは永久もん)
普段は夫か長女のアッシー君まかせで、全く呑気な・・。  乗っている時、「この電車は難波・・と言うのが耳に!! また大阪へ戻ってるやん!
また戻って・・切符買うのを線を間違えたり・・朝から何やってんだ私。
でも早く出たお陰で、病院へは9時5分前に着いた。 やれやれ・・結構薄着で来たつもりが・・汗、今日は暖かく結構汗ばむ。

姉がベッドに横たわり点滴を受けていた。
妹が速達で送ったお守りをベッドにかけていた。 私は母のパワーを送るべく、先達て帰省でもらった母の手作りフクロウをペアで飾ってあげて、
兄嫁さんが作った私用に買った”たまちゃん”だが、これもパワーにと、帰省の時のみんなの写真、姉と食事した時のツーショット写真を印刷して飾った。 みんなからのパワー、パワー。 それでなくても、前日家族と手術の説明を聞いて怖くなって泣いたらしい姉、聞かない方が良かったと。
間もなく義兄と長男、長女がやってきた。 

9時半ストレッチャーに乗った姉を、手術室前まで見送る。 頑張ってねとVサインで。
休憩&食堂で4人で待つ、それぞれに祈りながら。 神奈川から帰った長男は姉とうりふたつ、長女は義兄に似て・・心やさしい親思いの子供たち。
次男夫婦が2歳の子供ちゃんを連れてやってきた。 子供が1人いるだけでその場みんなの心が和む。 
ちょっと引っ込み思案みたいだけど、コンビニで買ってきたお菓子とアンパンマンのおもちゃでにっこり笑顔になった。

深刻な顔をしていてもしんどくなるであろう、甥、姪っ子もそれを思っているようだ。 久しぶりの再会なので話をしながら時間を過ごした。
1時間ほど経って義兄は仕事があるので京都市内まで出かけた。  次男家族は屋上で子供を遊ばせながら待機。
お昼は食堂で”エビカレー”658キロカロリーを甥っ子のおごりで。 久しぶりのカレー。
3人の話はつきなかった。 私はそんなにおしゃべりではないけど、姉を元気づけたいし、心配する母以下兄弟それぞれへ様子を報告してあげたいし。
それに年長のおばさんがいたら、気持ち少しは気が紛れるかと。 

実家の兄嫁さん、妹2人、香港の長女、みんなからメールが入る。  それぞれに家で祈りながら待機している姿が浮かぶ。 
一応予定の2時に看護師さんが来て「別にどうってことではないのですが、ゆっくり目にしてますのでもう少しかかります」と言ってこられた。
それから50分、ストレッチャーに乗った姉が病室へ送られて行った。  膝の手術に加え、右手のばね指もでほうたいぐるぐる。 5時間を要した。
酸素、輸血、点滴、術後の寒さと覚めきって無い麻酔の精であっても、姉は目覚めたことで大手術の終わったことに様々な思いで涙を流していた。
内蔵とかどうとかではなく、膝の手術・・歩けるようになると言う明るい見通しを思うと気持ちが救われる。
義兄、長男、長女、次男夫婦と孫・・ベッドの姉を代わる代わるに労い見舞う姿に、姉の家族の姿を見た思いだった。
待機の全員へ手術の成功のバンザイメールを送信、温かいメールがいっせいに返信されてきた。

4時20分、義兄に駅まで送ってもらう。 帰りは少し私も賢くなって、乗り換え順調でスムーズに帰れた。 電車に乗って間もなく雨が降ったてきた。
カバンに忍ばせていた折り畳み傘が間に合う。 明日は、神戸の夫人を訪問、お惣菜の買い物をして帰った時には、夫は卓球に行っていていなかった。
その方が良かった。 ひと息ついて、電話で全員へ報告を入れた。  一日拝み続けていた母は手術の成功に涙を流して喜んでいた。

帰りの沿線で、満開の桜や田園風景の中に菜の花畑を何度も見送ったが・・カメラに収めるなんてとんでもない、ラッシュ時の電車。
しかし私の心に中には、ひとり京都、手術の無事安堵の思いと共に、窓から見た景色はしっかりと記憶されている。