江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集1』の7番目に収録されている作品は、バロネス・オルツィ著、『ダブリン事件』(1902)。
「隅の老人」とだけ呼ばれる(元?)探偵がかつてダブリンで起こった遺言偽造事件について語ります。ブルックス家の兄弟マレーとパーシヴァルが遺産相続をめぐって遺言書の真贋を争います。
パーシヴァルだけが有利になっている新遺言書は果たして本当に父親が亡くなる直前に書き直したという遺言書なのか、パーシヴァルによる偽造なのか、その遺言書を預かっていたはずの弁護士の殺害事件は関連があるのかないのかというミステリーを解いていきます。
導かれる結論は、「人は見かけによらない」ということですね。
多くの推理小説に見られる類型の古典版というところでしょうか。
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