令和3年12月10日(金)
芭蕉は、衣川の合戦について、
よく調べ、土地の景色を詳しく解説できた。
木曾義仲にしても、義経にしても、
木曾義仲にしても、義経にしても、
好みの武将は、敗れた将軍である。
ここは判官びいきの姿勢を
正直に文章に書き、
泪し、
句を詠んでいる。
「かねて耳驚かしたる(話を聞いて驚いた。)
「かねて耳驚かしたる(話を聞いて驚いた。)
二堂開帳す。
経堂は三将の像(これは芭蕉の思い違いで、
文殊菩薩他二仏)を残し、
三尊の仏(阿弥陀如来、観世音菩薩、勢至菩薩)
を安置する。
七宝(金・銀・瑠璃などの七つの宝石)
散り失せて珠の扉風に破れ、
金(こがね)の柱霜雪に朽ちて、
すでに頽廃空虚の草むらとなるべきを
四面あらたに囲みて、
甍(いらか)(屋根)をおほひて雨風を凌ぐ。
しばらく千歳の記念(かたみ)とはなれり。
五月雨の
五月雨の
降残してや
光堂 」