令和3年12月18日(土)
尾花沢(今の山形県尾花沢市)で、
清風という旧知の俳人を訪ねる。
紅花問屋の金持ちだが、
人柄がよく、
京都や江戸でも会っていたので、
長旅をいたわり、もてなしてくれた。
芭蕉と曽良はここに十日間も滞在した。
這出よ
芭蕉と曽良はここに十日間も滞在した。
這出よ
かひやが下の
ひきの声
「かひや」とは、「飼屋」、
「かひや」とは、「飼屋」、
つまり、蚕を飼っている小屋のことで、
その下で鳴くひきがえるの声が
いかにも人恋しいというのだ。
その声は鈍重だが、
滑稽味もあるので、
山から抜け出てきた芭蕉には、
さらに耳に快く響いたであろう。