五つの知恵
平成30年11月28日(水)
「うらぶれて こゝ かしこ
さだめなく
とび散らふ落葉かな」
ふらんすのヴェルレーヌの詩。
木枯し一号が吹かないかもしれない
という予報も。
初冬の風情をちょっと感じたいの
だが・・・。
芭蕉翁の碑
芭蕉の句は、
「薬欄に いづれの花を 草枕」 。
三重の塔は、寛政6年の火災以後、
安政3年(1856)に宮大工曽武川常右衛門、
江崎長三郎の手により着工。
その後、慶応元年(1865)に上棟され
整備されたが、高欄などが未完成のまま
現在に至っているという。
また、塔の壁面には高田の名工石倉正義銘
の十二支と中国十二孝の半分の彫刻が
はめ込まれているそうだ。
当寺の本尊は、大日、薬師、宝生、
阿弥陀、釈迦の半丈六(身丈四尺五寸)
の五如来。
また、五智如来の信仰は庶民的なもので、
大日如来は太陽のごとく万物を慈しみ、
五穀豊穣の功徳を表す。
薬師如来は、病魔を退散させる医薬の
功徳を、
宝生如来は、福徳財宝の功徳を表し、
阿弥陀如来は極楽往生の功徳を、
釈迦如来は、智慧聡明の功徳を祈願
しているという。
なお、教理のうえで、
「五智」とは、大日如来の五つの智慧
(法界体性智、大円鏡智、平等性智、
妙観察智、成所作地)
を意味している。
敷地内に、白山神社も合祀。
丁重に参拝!