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上野正彦『死体は生きている』

2010-01-27 15:40:00 | ノンジャンル
 朝日新聞の特集「深いテーマ 忘れえぬ一冊」の中で誉田哲也さんが推薦していた、上野正彦さんの'90年作品「死体は生きている」を読みました。東京都の監察医として変死体の監察をしてきた体験について述べた本です。
 具体的に死体のどういう状態から死因を決定していくかが述べられ、また妻の首を絞めて殺して放火した夫の犯行が監察によって暴かれた例が短編小説の形で掲載されています。
 驚いたのは、左胸に三寸釘三本を打ち込み自殺した大工さんがいたこと、独居の老人よりも家族と同居している老人の方が孤立して自殺しやすいことなどでした。ただ、同じ話が繰り返してなされたり、いかにもこなれていない文体が気になりました。変死体の監察について詳しく知りたい方にはオススメです。

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