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山本弘『審判の日』

2007-07-18 15:54:44 | ノンジャンル
 吾妻ひでお氏が「上質なアイディアあふれるホラーSF短編集」と評した山本弘氏の「審判の日」を読みました。
 第一話「闇が落ちる前に、もう一度」は、宇宙が8日前に出来、9日以内に消滅することを実験から知ってしまった大学生の話。
 第二話「屋上にいるもの」は、前の住人が妻を殺して知的障害の娘と失踪したと教えてくれた隣の女性が飛び下り自殺し、最上階に住んでいる私は、雨の日に人間が鳴らしているわずかな音が気になり、屋上に登ると以前失踪した知的障害の娘が全裸で踊っていて、屋上には無数の鳥の骨と3人分の人骨があり、そして娘は包丁を持って私に近づいて来る、という話。
 第三話「時分割の地獄」は、心がないとAIドルを非難し続ける男を、バーチャルな世界で何度も殺し、心があることを証明しようとするAIドル(バーチャルな世界に住むアイドル)の話。
 第四話「夜の顔」は、人の身長ほどの長さの顔を見かけるようになり、最後には婚約者の前で、その顔に食べられてしまう男の話。
 第五話「審判の日」は、世界なんてなくなればいいと思っていた人以外の人が一瞬にして消滅し、火事や原発の爆発の中、知り合った亜矢子と悟は共に生きて行く決心をし、裏の世界では、表の世界で残っている人たちが消えてしまっていた、という話。
 上質なアイディア? う~ん、どうなんでしょう。ホラーも第二話そして敢えて言えば第四話がそうですが、他はホラーじゃないし、どうもひでお氏の評には納得しがたいものがあります。話もそんなに面白くありませんでした。暇な人にはオススメです。

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