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斎藤美奈子さんのコラム・その6

2016-09-29 12:46:00 | ノンジャンル
 恒例となった、水曜日の東京新聞に掲載されている、斎藤美奈子さんのコラム「本音のコラム」の第6弾。
まず、9月7日に掲載された「3氏の差は何?」と題されたコラム。
 「民主党あらため民進党って、いまいちよくわからない政党ですよね。期待していいんだか悪いんだか、信用できるんだかできないんだか。
 党『今度こそちゃんとするから投票して』、有権者『本当だろうな』というやりとりを1998年の結党以来ずっとくり返している気がする。
 その民進党が代表選をするそうだ。岡田克也代表の仏頂面を見るたびに暗~い気持ちになったのは事実だし、参院選で負けた以上、交代自体はいい。が、蓮舫氏、前原誠司氏、玉木雄一郎氏、三候補の政策を聞くと、やっぱり不安が残る。
 三氏とも経済政策を優先するといってはいるけど、相変わらずの緊縮財政路線っぽいし、三氏そろって消費増税はOK。自民党の改憲草案には反対するも広義の改憲はOK。さらに野党共闘はリセット。『自民党とどこが違うの?』『民進党の右旋回?』と感じる人も多いように思う。
 旧民主党がもっとも輝いていたのは2009年の政権交代直前だろう。それがなぜ信頼を失ったのか。政権運営の失敗もだけれど、菅直人首相が公約になかった消費増税を掲げたこと、次の野田佳彦首相が自公に擦り寄って『税と社会保障の一体改革』に走ったことが大きかったんじゃないのか。安倍政権との大胆な差異を打ち出さないと存在価値はますます薄れるぞ。」
 さらに、9月14日に掲載された「盛り土の問題」と題されたコラム。
「この数日間で急激に広がった言葉といえば、それはもう『盛り土』だろう。『もりつち』じゃなく『もりど』と読むのかというのも含めて。
盛り土をしたから土壌汚染対策は万全だといっていたのに、共産党都議団の調査で、建物の下には盛り土がなく、謎の空間があいていたとわかった豊洲市場。市場関係者も都民もびっくりだ。
それで、急に思い出したことがある。そういえば、ちょっと前にも『盛り土』をめぐるニュースがなかったっけ?
調べてみたら、6月30日の話でした。環境省が、福島第一原発事故後の除染で出た福島県内の汚染土を『盛り土』として再利用する方針を決定したという報道。放射性セシウム濃度の基準値を設定し、土砂やアスファルトで遮蔽することを条件に、道路や鉄道の盛り土にする方針という。
安全制を確保するために盛り土をする必要がある土地と、安全性を確保するために取り除いた大量の土の行き先を盛り土に求めた土地。
時期の問題から考えても、豊洲の土と福島の土の間にはもちろん何の関係もない。ただ、いずれは除染で出た土を再利用するケースが出るとなると、場合によっては『その盛り土は安全か』という心配もしなくちゃいけなくなるのだろうか。そんなバカなとは思うけど、お役所はそんなバカなこともやっちゃう所みたいだし。」
 さらに、9月21日に掲載された「新潟県の異変」と題されたコラム。
「29日に告示される新潟県知事選(投開票は10月16日)が困った事態になっている。
 現職の泉田裕彦知事が8月末に不出馬を表明。対抗馬が出なければ、自公の推薦に加え、県内の市町会や町村会も推す前長岡市長の森民夫氏が(無投票に近い形で)当選するのは確実というl
 4期目を目指していた泉田知事が出馬をやめた背景には、日本海横断航路計画の中古船購入問題をめぐる知事と新潟日報との見解の相違があるらしい。知事が柏崎刈羽原発の再稼働を拒んできたことから、ちまたには新潟日報悪玉説も流れている。が、もうそんなことをいっている段階ではない。再稼働を阻止できる候補者を野党が立てればいいのよね。
 実際、市民グループと共産、社民、生活の野党三党は、野党統一候補として民進党衆院5区総支部長の米山隆一氏を提案していた。ところが民進党新潟県連がこれを蹴って『自主投票』を決定。米山氏も『組織の決定に従う』として出馬を断念したとか。
 参院選前の7月3~5日に新潟日報が行った世論調査では、柏崎刈羽原発の再稼働に51.5%が『反対』で、『賛成』の27.0%を大きく上回った。そんな県民の民意はどうするのか。ここは蓮舫代表率いる民進党本部の出番でしょう。米山さんを推そうよ。民進党の起死回生にはそれしかないよ。」

 今回もとても勉強になりました。

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