パフィのデビューアルバム「amiyumi」と「SPIKE」を聞きました。結局シングルカットされた曲が一番よかったです。ただ「アジアの純真」は当時画期的だったんでしょうねえ。若い女性のデュオが汚いジーパンにTシャツで、訳の分からん歌詞の歌をゆらゆら揺れながら歌う、というのは今までに無かったスタイルだったんじゃないか、と思いました。
さて、今日から「少女@ロボット」でおなじみの宮崎誉子さんの作品を紹介していきます。先ずはデビュー作「世界の終わり」から。
この時から、もう既に彼女独特の文体、つまり読みやすく、リズミカルで、落語を読んでる感じを与え、ほとんどの文が一行で終わり、掛け合い漫才のように進むという彼女の最大の魅力が味わえます。あらすじを伝えても、この本の面白さを伝えたことにはなりませんが、まあ一応。
第一話「世界の終り」は、できる姉にコンプレックスも持たない自信家の26才の瞳が、高校卒業後、スーパー、ブティック、ビストロ、写真屋と仕事を転々とし、妊娠中で中学からの親友に会ってしゃべれまくり、友人からの手紙を読み、車の免許は取れず、交通事故で入院し、退院後にiMacを両親に贈られ、彼氏ができるのを語りまくる、という話。
第二話「マンネリズム」は、瞳に手紙をくれた「なおぴょん」が自分の生活を語ります。父が嫌いで、世の中金だあと思っていて、ホモ映画館でババに出会い、友人の結婚式に出席して、花嫁の心遣いに泣き、インチキバイトの面接に行き、ビデオを一緒に見たチカはドラッグで死に、懸賞で当ってイギリスに行き、洋服の販売で客に自分を覚えてもらう喜びを味わい、ババと別れ、彼の影響からカメラを買って、写真を映し始める、という話。
第三話「スモーキン・ピンク」は、OLからタクシーの運転者になり、最後は惨殺されるケイコの乗車客の挿話と、年上の由美と16才の少女のエピソードが、独立した短編のように題名をつけられていて並んでいます。韻を踏む所あり、詩あり、映画監督志望のケイコの妄想のシナリオありで、読むには楽しいですが、ところどころ意味不明な文があるので、そういうところは気にせずに読みとばすことをお勧めします。
第四話「ライム☆スター」は、毒舌な29才の黒江は、ホテルの就職に失敗してから、フリーターの毎日です。レンタルビデオショップの店員で年下の子と開店準備と仕事をし、クラグへ踊りに行き、最後にバイトを辞めます。全編ほとんど会話で、ちょっとラップが入ってますが、とても読みやすい短編です。最後の一文が何の脈絡もなく「-そして私は、運命の人と出会った。」で終わっているのは、とてもシュールでした。
宮崎誉子さんの小説を読んだことのない人は、とにかく一度読んで下さい。今まで無かった小説です。しかも読んでて楽しい、今の時代にフィットした軽快な小説です。心からオススメします。
さて、今日から「少女@ロボット」でおなじみの宮崎誉子さんの作品を紹介していきます。先ずはデビュー作「世界の終わり」から。
この時から、もう既に彼女独特の文体、つまり読みやすく、リズミカルで、落語を読んでる感じを与え、ほとんどの文が一行で終わり、掛け合い漫才のように進むという彼女の最大の魅力が味わえます。あらすじを伝えても、この本の面白さを伝えたことにはなりませんが、まあ一応。
第一話「世界の終り」は、できる姉にコンプレックスも持たない自信家の26才の瞳が、高校卒業後、スーパー、ブティック、ビストロ、写真屋と仕事を転々とし、妊娠中で中学からの親友に会ってしゃべれまくり、友人からの手紙を読み、車の免許は取れず、交通事故で入院し、退院後にiMacを両親に贈られ、彼氏ができるのを語りまくる、という話。
第二話「マンネリズム」は、瞳に手紙をくれた「なおぴょん」が自分の生活を語ります。父が嫌いで、世の中金だあと思っていて、ホモ映画館でババに出会い、友人の結婚式に出席して、花嫁の心遣いに泣き、インチキバイトの面接に行き、ビデオを一緒に見たチカはドラッグで死に、懸賞で当ってイギリスに行き、洋服の販売で客に自分を覚えてもらう喜びを味わい、ババと別れ、彼の影響からカメラを買って、写真を映し始める、という話。
第三話「スモーキン・ピンク」は、OLからタクシーの運転者になり、最後は惨殺されるケイコの乗車客の挿話と、年上の由美と16才の少女のエピソードが、独立した短編のように題名をつけられていて並んでいます。韻を踏む所あり、詩あり、映画監督志望のケイコの妄想のシナリオありで、読むには楽しいですが、ところどころ意味不明な文があるので、そういうところは気にせずに読みとばすことをお勧めします。
第四話「ライム☆スター」は、毒舌な29才の黒江は、ホテルの就職に失敗してから、フリーターの毎日です。レンタルビデオショップの店員で年下の子と開店準備と仕事をし、クラグへ踊りに行き、最後にバイトを辞めます。全編ほとんど会話で、ちょっとラップが入ってますが、とても読みやすい短編です。最後の一文が何の脈絡もなく「-そして私は、運命の人と出会った。」で終わっているのは、とてもシュールでした。
宮崎誉子さんの小説を読んだことのない人は、とにかく一度読んで下さい。今まで無かった小説です。しかも読んでて楽しい、今の時代にフィットした軽快な小説です。心からオススメします。