今日は前半の統一地方選ですね。皆さん、地球温暖化について国連が正式に警告を発した今、この問題に積極的に取り組んでくれそうな人に投票しましょう。これは私たち自身の生死に関わる問題です。
さて、これからの5日間、天童荒太さんの「家族狩り」1巻から5巻まで、一日一巻ずつ紹介して行きます。ただ、本では日付けが明記されて話が語られていること、その形式を踏襲しようとするとひどく長篇のあらすじになってしまうことから、今回は詳しい日付け順のあらすじは「Favorite Novels」の「天童荒太」の項に掲載させていただき、日付けを無視した大雑把なあらすじを、ここで紹介していきたいと思います。原作に近い形であらすじを読みたい方は、「Favorite Novels」の方をご覧ください。
さて、「家族狩り・第一巻『幻世の祈り』」です。
思春期心の悩み電話相談に、息子のことで、と切羽詰まった母からの電話がかかってきます。息子に電話をしてるのを気付かれたら大変なことになる、と言っていきなり電話が切られます。
児童相談センターの氷崎游子は、暴力的な父・駒田を逮捕させ、娘の玲子を保護しますが、娘に握手を求めると顔にツバを吐きかけられます。
高校の美術教師・巣藤浚介は同僚の恋人である美歩から妊娠を告げられ産む、と言われます。その時隣家から悲鳴が聞こえます。学校では、亜衣という生徒の絵を見ると、「軽々しく人の内面を見るな」と絵をくしゃくしゃにされ、窓の外に捨てられてしまいます。亜衣はその後繁華街で騒ぎを起こしているところを補導され、浚介を身元引受人に指定し、昼間この男に強姦された、と言いますが、人の話を聞こうとしない母に早々に引き取られていきます。
どこかで、体の自由を奪われた全裸の男女が「家族を愛して来たか、それを示せるか?」と言われています。
刑事の馬見原は不幸な育てられ方をした結果、つい人に厳しいあたってしまいます。妻はそのせいで精神病院に入院し、補導歴はありますが今は家庭を持つまでになった娘の真弓からは会えば罵倒されます。そんな折り、游子が暴力団員の夫・油井と妻・綾女、息子.研司の家族の面倒を見てほしいと言って来ます。馬見原は家庭内暴力とは別件逮捕で油井を刑務所送りにします。
そして、ある日浚介は耐えられない悪臭が隣家からするので、隣家に入ってみると家族は全員変死していました。最近息子の怒声が近所でも聞かれ、息子の死体の脇には「あいをみた」という謎のメモが残されていました。
というのが第一巻の話です。冒頭の「思春期心の悩み電話相談」は、その後の巻でも冒頭に出て来て、途中から徐々に何なのかが分かって来ます。実際には綾女母子の隣家の話とか、馬見原の母の話とか、亜衣と母の関係、馬見原と情報源のソープ嬢の話、児童センターでの玲子の様子なども書き込まれていますが、ここでは省略しました。さて、ラストの衝撃的な一家皆殺し事件はその後、どのような展開を見せるのでしょうか? 亜衣や玲子や綾女母子のこれからも気になります。では、続きはまた、明日。こちらで会いましょう。
さて、これからの5日間、天童荒太さんの「家族狩り」1巻から5巻まで、一日一巻ずつ紹介して行きます。ただ、本では日付けが明記されて話が語られていること、その形式を踏襲しようとするとひどく長篇のあらすじになってしまうことから、今回は詳しい日付け順のあらすじは「Favorite Novels」の「天童荒太」の項に掲載させていただき、日付けを無視した大雑把なあらすじを、ここで紹介していきたいと思います。原作に近い形であらすじを読みたい方は、「Favorite Novels」の方をご覧ください。
さて、「家族狩り・第一巻『幻世の祈り』」です。
思春期心の悩み電話相談に、息子のことで、と切羽詰まった母からの電話がかかってきます。息子に電話をしてるのを気付かれたら大変なことになる、と言っていきなり電話が切られます。
児童相談センターの氷崎游子は、暴力的な父・駒田を逮捕させ、娘の玲子を保護しますが、娘に握手を求めると顔にツバを吐きかけられます。
高校の美術教師・巣藤浚介は同僚の恋人である美歩から妊娠を告げられ産む、と言われます。その時隣家から悲鳴が聞こえます。学校では、亜衣という生徒の絵を見ると、「軽々しく人の内面を見るな」と絵をくしゃくしゃにされ、窓の外に捨てられてしまいます。亜衣はその後繁華街で騒ぎを起こしているところを補導され、浚介を身元引受人に指定し、昼間この男に強姦された、と言いますが、人の話を聞こうとしない母に早々に引き取られていきます。
どこかで、体の自由を奪われた全裸の男女が「家族を愛して来たか、それを示せるか?」と言われています。
刑事の馬見原は不幸な育てられ方をした結果、つい人に厳しいあたってしまいます。妻はそのせいで精神病院に入院し、補導歴はありますが今は家庭を持つまでになった娘の真弓からは会えば罵倒されます。そんな折り、游子が暴力団員の夫・油井と妻・綾女、息子.研司の家族の面倒を見てほしいと言って来ます。馬見原は家庭内暴力とは別件逮捕で油井を刑務所送りにします。
そして、ある日浚介は耐えられない悪臭が隣家からするので、隣家に入ってみると家族は全員変死していました。最近息子の怒声が近所でも聞かれ、息子の死体の脇には「あいをみた」という謎のメモが残されていました。
というのが第一巻の話です。冒頭の「思春期心の悩み電話相談」は、その後の巻でも冒頭に出て来て、途中から徐々に何なのかが分かって来ます。実際には綾女母子の隣家の話とか、馬見原の母の話とか、亜衣と母の関係、馬見原と情報源のソープ嬢の話、児童センターでの玲子の様子なども書き込まれていますが、ここでは省略しました。さて、ラストの衝撃的な一家皆殺し事件はその後、どのような展開を見せるのでしょうか? 亜衣や玲子や綾女母子のこれからも気になります。では、続きはまた、明日。こちらで会いましょう。