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北野武監督『TAKESHIS'』

2006-08-24 17:26:17 | ノンジャンル
 先日WOWOWで放送された北野武監督'05年作品「TAKESHIS'」を見ました。
 兵隊が全滅した廃虚。アメリカ兵たちが警戒しながら、中に入ってきます。死んだマネをした北野武が薄目を開けると、米兵と目が会います。
 すると、一転して舞台は現代。北野武が二役を演じ、片方は売れっ子の映画監督(髪は黒)、片方は大部屋の役者でコンビニの店員のバイトをしている冴えない男(髪は金髪)です。映画監督の取り巻きには、大杉蓮演じるマネージャー(しかし時々タクシーの運転手に変身する)、京野ことみ演じる愛人(これも時々寺島進演じるヤクザな役者の女になる)らがいて、行く先々で岸本加世子演じる彼に以前に金を貢いでいた元愛人や、正体不明のやくざの一団、十代の少女の追っかけに出会い、その度に拳銃をヤクザの一団に打ちまくり全滅させます。一方、冴えない役者の北野武はピエロの扮装をしたり、オークションを落ちまくったりしてるところで、寺島進に連れられて、映画監督の北野武のところへ行き、顔が似てるということでサインをもらいます。「北野くんへ」と書いて下さいという役者に「俺と名前、同じなんだなあ」といいながら、「ピエロ君へ」とサインする映画監督。
 そのうち物語りは渾沌としてきて、役者の北野武のバイト先のコンビニへ血まみれの白いスーツを来た男が現れ、トイレに閉じこもったり、様子を身に来た北野を射殺したり、監督の北野が演出する美輪明宏の舞台にその血まみれの男が現れ、ダンスを踊ったり、いつの間にか二人の北野が入れ代わっていたり、サインを見て改めて殺意を覚えた役者の北野が映画監督の北野を包丁で刺したり、そうした間に何回も多くの男を相手に両手に構えた拳銃を打ちまくる北野のシーンが挿入されます。
 映画のスタイルとしては、ハチャメチャなコメディだった「みんな~やってるか!」に似ていて、ストーリーは重視せず、イメージの面白さを追求した映画かな、と思いました。北野作品の拳銃乱射シーンが好きな人は楽しめると思います。