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金城一紀『フライ、ダディ、フライ』

2006-07-17 15:56:34 | ノンジャンル
 昨日に引き続き、金城一紀さんの「フライ、ダディ、フライ」を読みました。今回の語り手は聖和女子学院の生徒を娘に持つお父さんです。
 娘の幸せが自分の夢である彼は、娘が暴力をふるわれ、心にも傷を持ってしまったことに怒り、暴力をふるった高校生を殺すべく、彼の高校へ向かいます。が、彼は高校を間違えてしまい、不良集団のザ・ゾンビーズと知り合うことになります。彼の復讐を助けるため、ザ・ゾンビーズは手助けすることになり、彼はとりあえず素手で復讐相手のボクシング高校チャンピオンを倒すため、朴舜臣のもと、肉体改造そして精神改造に着手します。話の大部分はお父さんと舜臣のトレーニングの話で、そう言った点では他のザ・ゾンビーズものよりも単純な構造になっています。が、やはりそこは金城作品、人生論、精神論が主に舜臣によって語られ、山下の運の無さが笑わせてくれます。そしてラストのカタルシス。
 これも「Favorite Novels」の「金城一紀」の項に詳しいあらすじなどを載せましたので、興味のある方ご覧ください。この本も、オススメの一冊です。