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瀬尾まいこ「幸せな食卓」

2006-07-12 16:45:57 | ノンジャンル
 今日の朝刊にジューン・アリスンの死が報じられていました。'49年「蘇る熱球」、'54年『グレン・ミラー物語」、'55年「戦略空軍命令」と、明るい妻を演じて、良きアメリカの象徴的な存在でした。享年88歳。御冥福をお祈りいたします。

さて、優香さんの推薦で読んだ瀬尾まいこさんの本「優しい音楽」に続いて「幸福な食卓」('04.11)を読みました。
 真面目で優しい父、以前父が自殺未遂を起こして以来別居中し仕事に打ち込む母、高校まで神童と言われたにもかかわらず大学に興味を持てず、農業に打ち込む長男直、そして語り手の高校生佐和子の四人の家族に、佐和子のボーイフレンド大浦君の五人を軸に展開する物語ですが、「優しい音楽」の時と同じように登場人物が皆善良な人ばかりなのに、そこにドラマが生まれ、様々な喜怒哀楽が生じるという、「瀬尾ワールド」が展開していました。文章が簡潔で無駄が無く、著者が伝えたいものは確実に伝わってくる、読みごたえのある文章で、豊富な内容にも関わらず、あっと言う間に読んでしまいました。詳しくは「Favorite Novels」の「瀬尾まいこ」の項に書きましたので、そちらをご覧ください。オススメです。