津波の被害を風化させないために

函館新聞では，企画「試練の春—大震災・函館観光のいま」と題し，連載を開始したが，
1回目の「被災施設　新たな取り組み　朝市に活気」で１０００万円近い被害を受けた函館朝市内の「鮨処はこだて」を紹介している。

新装開店した店内で石井正人代表は、津波の水位を記録した壁紙の境目を示した。「あえて跡を残しました。お客さんに伝えたい」とたくましさをのぞかせた。

津波の被害を風化させないためにも，今回浸水した場所にその記録をとどめることは，決して観光にマイナスのイメージを植え付けるわけではなく，教訓にもなり，万が一津波の心配が出てきたときに避難する指標になるだろう。
西部地区のウォーターフロントでもこうした取り組みをしてほしいと思う。

御国に薫れ桜花・・・松前のさくら祭り

道南の桜の名所は，なんといっても松前だ。
北海道最南端の土地は，北海道で一番最初に桜が開花する。



近代的な面持ちではなく，
歴史の風情あふれる環境での桜観賞
天候は，生憎の雨模様であったが，
花の美しさには変わりはない。



人出の方は，今ひとつで，露店等の景気も芳しくないようだった。
まだまだ，開花していない主の樹も多く，これからが見物だろう。
おそらく，十数年は訪れていなかったが，
普段のこの地にはない活気をみるにつけ，
はかなさも感じる一日となった。