”ばっきん”のブログ

日常生活中心のブログです。
平成28年9月から妻と息子、母の4人で暮らしています。

全国放送で紹介されることにあぐらをかいてはいけない。

2010年09月21日 22時12分40秒 | 地域
17日夜10時から放送されたNHK教育「美の壺」で函館が取り上げられたことは各方面で紹介されている。
函館の魅力を3つの「美」から切り取った番組なのだが,私的には何か熱いものが感じられない冷めたものの見方だなと思った。
同番組は,概ね好評だが題材は決して目新しいものではない。

NHKであるが故に,いわゆる「旅番組」にみるコマーシャリズムとは一線を画した「美の要素の追求」は,函館研究へのお誘いにはなるかもしれないが,函館経済界が欲する函館観光の呼び水には難しいかもしれないのではないか。

私としては決して嫌いなアプローチではないが,それだけにどれだけの人が興味を持ったことかととも思う。
それは,この番組を視聴する対象者が限られた人ではないかということだ。

内容の函館の3つの美としては

①大火対策としての都市計画から生まれた幅広・直線の坂道
②和洋折衷の建物
③函館山からの夜景
だが,函館夜景が常に見られる代物でないことを紹介して点は評価できるかなと思っている。

旅番組の定番と言えば,グルメであるが,少なくても今後の観光客は,年齢層も上がるため,そんな消費を前提としたものとはなり得ない。
むしろ,知的欲求を満足させる戦略を立てるべきであろう。
他の都市がないものねだりな資源を,函館はたくさん持ちすぎるがゆえに有効に活用していないのではないだろうか?
現にイカは獲れなくなってきている。
イカがないなら,いかないと言われないよう歴史資源を守ることに重点を置かなければ,いずれあきられるだろう。

私は,西部地区ウォーターフロントに住んで22年になるが,最近付近を訪れる観光客をみていると「遅れてきた人たち」という感をぬぐいきれないといったらお叱りをうけるのだろうか?