”ばっきん”のブログ

日常生活中心のブログです。
平成28年9月から妻と息子、母の4人で暮らしています。

金星ハイヤーの廃業に思うこと

2010年09月03日 21時48分38秒 | 地域
観光地である函館では同規模市に比してタクシー・ハイヤーの台数が多い(感じがする)。
しかし,折からの不況でこの業界は厳しい現実に置かれている。
いくら観光地でも,仮に4人相乗りで利用し場合によっては割安と思えるときでも,観光客は,路面電車に乗る体験をしたがる。
実は,函館に住んでいる人にはさほど珍しいものではない,地元ドライバーにとっては邪魔ですら感じる路面電車は観光客にとってはめずらしい存在だ。
公共交通機関を利用することに親近感を抱く本州方面の観光客は,タクシーはなじみの薄い,贅沢なものと映るらしい。
大体ににおいて,観光客が函館空港から函館駅前近辺にアクセスするなら,断然函館帝産のシャトルバスを使うのが一番便利だ。
ほかにも,タクシーには敵が多い。
それは,市内の整形外科等が自前で用意する送迎バス,介護施設・事業所の用意するデイサービス用の送迎車など,タクシーを利用する高年齢層を奪われている現実もある。
さらに,悪いのはあざといタクシードライバーの存在だ。行き先を告げると地元の人間の利用でさえも,「この道を通っていいですか?」などと殊勝な口をきくのだが,たいていの場合,距離が長いルートを選択したがる。それを判っているから地元の客はさらに利用したくない。
観光客の方々なら,間違いなく100%騙されているとおもっていいだろう。
やっぱり「雲助」かという感が否めないタクシーだが,ドライバーの収入は驚くくらい低い。
結局生活を維持できなく・・・・・・・ということになってしまう。
そんな中,金星ハイヤーの廃業である。
業界をとりまく環境は間違いなく悪い方へ転がっている。
おそらく,業界淘汰の幕開けに過ぎないであろう。