”ばっきん”のブログ

日常生活中心のブログです。
平成28年9月から妻と息子、母の4人で暮らしています。

厳しい高校生の就職難について思うこと。

2010年09月18日 22時41分58秒 | 地域
18日付の函館新聞では,函館公共職業安定所管内の高卒者のうち就職希望者1,083人に対し求人倍率は0.29倍という出足の鈍さを指摘している。
これは,企業の業績もさることながら,そのままでは戦力とはならない新卒者を改めて教育し一人前に育てる余力の無さやリスクを露呈している結果とも思う。
年功序列型賃金制度のなかでは,新人ならではの失敗も愛嬌だったが,年功を基としない賃金制度のなかでは,実力だけが勝負の決め手となる。
そうなれば,同年代間の競争というよりは,世代間での競争を余儀なくされ,高卒者は極めて不利な状況となる実態がある。
実際,私の職場でも仮に臨時職員を雇用するとなると,やはり実社会での就労経験がある人を選んでしまうのが現状だ。
社会全体がその傾向になると,地元企業は余計に苦しくなり,一度就職に失敗した新卒者はどんどん条件が厳しくなる負のスパイラルに巻き込まれてしまう。
私が就職した時代は,多くの同年代の仲間が一緒に就職し,和気あいあいと仕事をさせてもらったのだが,今では,少ない仲間(仲間と感じられればまだ救いはあるが)のなかでもがくしかないのが現状なのであろう。
うつ病などの精神病が発生するのもむべなるかなである。

そうしたなか,新卒者にとって知識的鍛え,技術的鍛えはそのツールが徐々にではあるが,送り出し側と受け入れ側の双方に整備されつつあるが,肝心の精神的鍛えは放置されているというか,醸成する機関がないのが現状。基本的にこの部分の教育をあえて避けてきた教育界の責任はあまりにも大きい。

より就職しやすい道外を求める高卒者も多いと記事では伝えているが,結局地域力の低下は必然の結