完成後、しばらく経ってからディレーラーを交換しました。
当初のディレーラーは、サンツアーのサイクロン(初期型)。
交換したのは、シマノのDeore(ディオーレ)初期型です。
現在のDeoreは、MTB用の高グレードモデルですが、当時はランドナー用といった感じの比較的廉価なモデルでした。
WレバーとRディレーラーに仕掛けがあって、レバーを引いて変速した際に「遊び」があり、その「遊び」によってオーバーストロークした分の戻しをしなくても済む機構を組み込んでいたのです。
面白い機構でしたが、何か「モッタリ」した感じでキビキビ変速しなかったため好きなれませんでした。このRディレーラーは、それほど長く使いませんでした。
この機構はやはり不人気でイマイチだったのか、このモデルだけで終わったようです。
しかし、こういったアプローチの繰り返しからSTIの開発につながっていったのかもしれません。
Deoreで良かったのは、Fディレーラーです。
このFディレーラーは、現在でも使っています。
当初組み上げた時に取り付けようとしたのは、サイクロンのFディレーラーでした。
ところが、これが取り付けられなかったのです。
チェンリングは、53×42 なのでキャパシティは十分。
小ぶりなサイクロンでも大丈夫だと思っていたのです。
Mini Veloの特徴は、ボトムブラケットの位置が高い(前輪と後輪を結んだ線より上に位置する)ことです。
そのため通常よりもFディレーラーの羽が大きくなければ、アウタープレートとインナープレートを接続するピンにチェンが引っかかってしまうのです。
チェンリングはWですが、インナーを使うこともなかったので飾りと割り切っていました。
Deoreは、意外と羽が長く組み付けてみるとチェンも当たらず何とか変速しました。
「何とか」というのは、リターンスプリング弱いせいかアウターからインナーに落とす際になかなか落ちず、しばらくチャラチャラ音を立てます。
それでも、動くので今でも使っています。
その後、羽の大きなFディレーラーを探して交換してみたのですが、意外とダメでした。
大きな羽のものは、インナープレートに凹凸を付け変速性能の向上を図っています。
しかし、それが災いしてMini Veloでは、変速ポイントの位置が合わず変速できませんでした。
(その結果、不良在庫が増えてしまいました。)
チェンをインナーからアウターに持ち上げるポイントがかなり後ろ寄りなためです。
Deoreは、インナープレートが平らなのでポイントに制約されません。
Mini Velo向きのディレーラーでした。
後日談として・・・
両国の「いちかわ」さんはMini Veloに力を入れていて、車輪のサイズもフレーム形状もいろいろ出されています。
ある日、お伺いしてお話をしているうちにFディレーラーの話題になりました。
ご主人が一番良かったディレーラーが、Deoreだったと。
理由は、先に書いた理由と同じでした。
考えることは、皆同じなんだと妙に納得しました。
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