自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

ワイヤーリード その1

2011年11月01日 22時38分12秒 | パーツ
先日、サンツアー・グランプリをパーツの入った缶から探している際にできました。
今では、全くと言っていいほど使われることの無くなったワイヤーリードです。

単品としてのワイヤーリードは、30数年前からフレームのBBに直接溶接されることが標準的となった
ことで、単品としてのニーズが無くなってしまいました。

ワイヤーリードは、ディレーラーの3点セット(Wレバー、Rディレ、Fディレ)を購入するとおまけの
ようにディレーラーワイヤーと共に付いていました。しかし、使うことなく、また捨てるのももったいな
い気がして缶の中に入れておいたのものです。
今、見直してみると各社微妙にデザインが異なり面白いのでご紹介します。

最初は、やはりカンパニョーロです。



デザインも洗練されています。最もきれいなワイヤーリードだと思います。






このワイヤーリードは、リアがヌーボレコード、フロントがレコードのナメクジにバンド締めWレバー
のセットを購入した時についていたものです。

このワイヤリードが使われていたのは1970年前後までで、出版社「クロモリ ロードバイク」【鉄ロード
のすべてがわかる】の表紙、白の「エベレスト」(梶原利夫氏製作)には使われています。このロードは
1969年製作とのことです。ところが、横尾双輪館のホームページに掲載されている梶原氏製作の
ロード(1970年製)は、既に溶接のワイヤーリードとなっています。



BB部分は、厚みも強度もあることから早い時期から溶接されるようになったのではないでしょうか。
横尾双輪館の梶原フレームは、BBのワイヤーリード溶接以外はWレバーもボトルゲージもブレーキアウターもバンド締めされています。

余談ですが、前掲の「クロモリ ロードバイク」には、梶原 利夫氏・沼 勉氏・横尾 明氏 3氏の対談が
掲載されています。ロードバイク黎明期のことが語られており非常に興味深い記事でした。特に梶原氏が
こういった対談を通じて記事なることがほとんどなかったのでなおさらでした。


直付けのワイヤーリードです。



これは、Holks(ホルクス)のカンパです。




こちらは、チネリのBBで「スポイラー」。BB一体のものです。
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