自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

verocraft ベロクラフト

2014年10月14日 21時35分28秒 | Shop
かつて吉祥寺には、「東京サイクリングセンター」がありました。
フランス系のサイクリング車を主体に『ゼファー』ブランドでオーダーを受けていました。

中学の頃からお店に伺っては、陳列されている自転車をじっとながめ、正に「お邪魔」をしていました。
もちろんエルスもあり、何度伺っても飽きることなく見入っていたものです。
残念ながら数年前、店主が高齢化したこともあって閉店したと聞いています。
神田のアルプスも時を同じくして閉店しました。
世田谷 長谷川自転車商会の長谷川さんの話では、前田工業(サンツアー)の河合社長、「ニューサイクリング」誌の今井編集長などとサイクリング黎明期を共に過ごした方々のようです。
当時の方々の高齢化もあるようですが、「ランドナー」と呼ばれたツーリング車が衰退し、新素材のロードやMTBの台頭もあったのかもしれません。
自転車業界は様変わりしたように感じていました。

「verocraft」さんは、今ほど「ランドナー」が復権していなかった2008年に、成蹊大学の近くにショップをオープンされました。



最初に知ったのは、雑誌に掲載された小さな広告。
当時、「長続きするのかなぁ」(大変申し訳ございません)と思ったのが正直な感想です。

その後、「ランドナー」という車種や「ツーリング」といった楽しみが再認識され、今や復権したとも言える状況になりました。


「台風が近づくから」と家人の買い物にクルマで付き合わされ、パーキングに入れたものの時間を持て余し、仕方なくどこかでお茶でも飲んでいようかと歩き始めて行き先を変えました。
久しぶりにVEROCRAFTさんを訪問。

最近の雑誌でも紹介されています。







大槻店長は、ホール組の真っ最中。
ニップルにスポークを差し込み仮締めを行う作業をされています。
お邪魔にならないようにおとなしく店内を拝見。

フレームでは、東叡やロイヤルノートン、ケルビム等の扱いをされているようで、思わず展示フレームにも見入ってしまいます。
また、パーツは現行モデルでツーリング車に似合うものが取り揃えられています。
「Vero Orange」のパーツや「GRAND BOIS」のタイヤもありました。
ビンテージパーツではなく、入手しやすいパーツでのアセンブルなので敷居は低いと言えるのではないでしょうか。
完成車も多く取り揃えられています。


私は、カンパのシートピンを一つ購入しお店を出ました。


お店を出て思い出したことがあります。
東京サイクリングセンターに展示されていた自転車で、チネリのステムにGBのバーが取り付けられていたことです。
ある時オヤジさんに「なぜと取り付けることができるのか」と尋ねたところ「さて。色々考えてごらん」と答えてはもらえませんでした。
未だに私の中では未解決です。
シムでも噛ませていたのでしょうか?
正解は、分かりません。
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新城選手のコルナゴ

2014年10月06日 22時54分04秒 | Shop
新宿三井ビルは、竣工40年を迎えたとのこと。
それを記念して当時の車がロビーに展示されていました。

トヨタ 2000GT



少年の頃の憧れのクルマ。
今でも名車年鑑などには必ず掲載される日本を代表するスポーツカー(だと信じています)。
生産台数も300台ちょっと。



ロングノーズでジャガーっぽいところもありますが、「日本のスポーツカー」の代名詞と行っても過言ではないでしょう。
少し自慢ですが、小学生の頃、遠縁のおじさんが所有していて一度だけ乗せてもらったことがありました。
座席の低さと足を投げ出す程のポジションに圧倒され、しかもノーズが長く前が見えなかったことだけは今でも覚えています。
もう一度、シートにだけでも座ってみたいものです。



こちらは、「ヨタハチ」こと、トヨタ スポーツ800
確か、パブリカがベースだったと記憶しています。
ホンダ 800 の対抗的な位置づけでしょうか。
愛嬌のあるスタイリングです。

k
新宿には、Y'sRoadが何店舗かあります。
ついでに寄って帰ることにしました。
そして新宿本店でで「新城幸也選手のコルナゴ C59」を発見。



もちろん非売品。
(ショップの方の許可を頂いて写真を撮りました。)

コンポーネントは、Campagnolo Super Record (機械式)



但し、フロントディレーラーだけは、コーラス。



これは、カーボンのガイドプレートではなくスチールの丈夫さを選択しているからでしょうか。
質実剛健。

ホイールは、BORA ULTRA 80

迫力が伝わってきます。
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浅麓堂

2014年05月03日 23時06分57秒 | Shop
ゴールデンウィークの中日 5月2日に休みを取って白樺湖・車山高原に出かけたのですが今回は小諸経由。
中央高速道利用が定番コースですが、何度目かでもあり寄り道をして向かうことにしました。
「寄り道」は上越道を使って信州を楽しむのが目的です。
信州には古くからの町並みの残る街が多くありますが、今回は歴史を感じる小諸の街を散策し、旧北国街道の古い建物を見て回ることに。
町歩きをしていると、昼食の時間となりました。
小諸でお昼となれば、蕎麦が定番。
今回は、「そば蔵 丁子庵」で頂くことに。



おすすめの天ぷらそばを頂きました。
種類豊富な山菜と海老の天ぷらに少し細めの蕎麦は、大変美味しかったです。

さて、では白樺湖方面に向かうことに・・・
っとその前に、「せっかく小諸まで来たのに寄らずに進むわけには行かない」と浅麓堂さんの住所をナビに入力。
(小諸経由にしたのは、こちらが本当の理由とは口が裂けても言えません)
小諸駅から浅麓堂さんの東小諸駅周辺までは、ほんの数分。
お店?(自宅?)の近辺まではナビの誘導で順調でしたが、最後の最後で見つけられず。
ナビは、違う場所を示していました。
住宅地を車でウロウロするのもご近所迷惑なので表通りに停め、助手席に残してスマホの地図ナビで探すことに。
スマホでは、住所入力すると「浅麓堂」の表示が出ます。
歩いて住宅地を進むとすぐに見つかりました。



この案内板が目印。
「見つけた!」と思ってのぞくと、玄関の外で中堀さんが椅子に座っておくつろぎのところ。
私、「拝見しても良いですか?」
中堀さん、「どうぞ、どうぞ。ネコがたくさんいますが、ネコアレルギーとか大丈夫ですか?」
家の中に案内されると、もうそこはマニアにとってのワンダーランド!!

「お目当ては何かありますか?ランドナー系?それともロード系?」
「ロードなんですけど・・・」
「どんなの乗ってます?」
「1980年の横尾さんのホルクスから始まって、Kiyo、廣崎製作所Crescent・・・」と話が進むともう止まりません。
色々話を伺い、またさせて頂きました。
特に面白かった話は、シートステイのこと。
フレームサイズとシートステイの組み合わせが、乗りやすさを左右するというもの。
これまで何となく感じていたことが、なるほどと理解できた話です。
お目当ての自転車やパーツを拝見するよりも話に夢中で、30分ほどが経過した時に携帯が鳴りました。
「あっ!」

話もそこそこに自転車を拝見。
こちらは、中堀さんの自転車。



ストックの自転車も部屋中に。



魅力的だったのが、DeRosaのスチールロード。
1970年代後半のモデル。
お値段も良いようで。

LEJEUNE のフレンチ カンパ仕様も魅力的です。
こちらの価格はリーズナブル。

こんなことをしている場合ではないハズなのにほかの自転車の気になります。

Kiyo Miyazawa の未使用車。
私には、少しフレームサイズが小さいようです。(私、乗ってます)



コルナゴ、メルクス・・・
じっくり見たい!



見たいパーツもたくさんあるのですが、写真だけ撮らせて頂き



中堀さんに今回は時間がないことをお詫びし、次回改めてお伺いすることをお約束しお店を後にしました。
帰りがけに、中堀さんから「お土産に」と2010年ポーリーの「自転車部品買出し専用」とプリントされたトートバックを頂戴しました。
「待ってる方におみやげね」と。
本当に申し訳ないです。
伺う前日には、電話をしたほうが良いそうです。
山菜採りに行って留守にすることもあるとか。
この日も午前中に取りに行っていたそうです。

浅麓堂さんから車までダッシュしたことは、言うまでもありません。









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名古屋のショップ

2013年12月23日 22時48分47秒 | Shop
新幹線、名古屋で途中下車し、どうしても行ってみたかった「ニコー製作所(ワキタ商工)」さんを訪ねました。



実に40年ぶりの訪問。
最初にフレームを購入したのが、この「ニコー」さんでした。
当時、名古屋の「ニコー」さんと京都の「イワイ」さんが「サイクルスポーツ」紙に共同で広告を出していました。
お正月セールの広告「ハイテン ランドナーフレーム 12,000円」に興奮し、お年玉で購入しました。
自転車に興味を持ち始めた中学生には、クロモリや3本クロモリも高くて買えず、お小遣いの範囲でフレーム購入を実現させてくれたのがこの店でした。



ブランド名は「Newdays」というもので、赤いフレームにフロントフォークは半分メッキ。
もちろんプレスエンドでBBにはコッタードのBBシャフトが付いていました。


(今も残っているのは、ヘッドバッジだけです)

このフレーには、比較的安い鉄製パーツを組み込み中学時代に愛用しました。高校でロードを購入してからは通学用に転用し、役目を終えてからも長く倉庫で保管していました。

私にとって、「ニコー」さんは自転車の原点のようなお店です。
ところが、40年ぶりに伺ってみて、以前のお店の記憶は全く思い出せませんでした。
店内はロード系のパーツ・フレーム・完成車が盛りだくさんです。
天井から吊るされていた カンパ Cレコ フルセットで組まれた 赤のCinelli Super Corsaなどは、気になるバイクです。
別棟には、ミニベロ完成車も展示されており在庫数はかなりのものです。

40年の時間を埋めるものは残っていませんでした。それもそのはず、ショップのスタッフでさえ生まれていなかった前のことですから。

続いて訪れたのが、「カトーサイクル」




カトーサイクルと言えば、有名なのがオールドパーツフロア(通称「おやじさんの部屋」)。
とにかくその物量に圧倒されます。
私も少なからずパーツを保有していますが、このお店に来ると「何の意味も無い」と落胆します。
自分で集めることなどたかがしれていると。

時間も限られていたのでざっと店内を見て回り見つけてのが、これ↓です。



フロアポンプの握りの部分。
恐らくシリカ用です。
おじさんに「いくらですか?」と尋ねると、「うーん」と少し間があり「450円でいい?」
私、「いいですよ」

半日ぐらい、いたいお店です。
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「サイクルセンター サンワ」

2013年12月19日 23時39分32秒 | Shop
神戸出張の帰路、新神戸から新幹線に乗らず、少し寄り道をして「サイクルセンター サンワ」さんに行きました。
以前伺ったのは、20年以上前でしょうか。
阪神出屋敷駅は、三宮からだと特急通過待ち等で時間が掛かります。
ようやく到着。



出屋敷通りを歩いていると以前訪れた時、国道2号線までの道のりが異常に暑ったことが蘇ってきました。

「サンワ」さんは、東館・本館・西館と3つの建物に入門ロード・シクロクロス、中級・上級ロード、コンフォートとジャンル毎に展示販売しています。



今回は時間もあまりないので、本館・マニア向けの建物だけを拝見しました。



1Fのフレーム・完成車も十分マニアックですが、2Fはかなりディープな世界。
2Fに上がる階段の途中には、Campagnolo コルサレコード(Cレコ)初期モデル フルセット(デルタブレーキ付き)で組まれたMBKが58万円!!
プライスカードには、「倉庫から出てきました!」と・・・。
羨ましい倉庫です。きっとお宝がザックザクでしょうね。

階段を上がった2Fでまず目に入るのが、DeRosa Titanio の完成車。
Campagnolo Super Record で組まれた日本国内用モデルで100万円オーバー!
他にも、Campagnolo 80周年記念セットで組まれた Colnago
DeRosa 50周年 チンクワンタ、こちらは、少しディスカウント販売 等々。
フレームも欧州の有名ブランドが勢揃いし、パーツも整然と陳列されています。
しゃがんでショーケースの奥の方まで見たかったのですが、時間も時間なので一通り拝見してお店を後にしました。
見るだけでも楽しいショップでした。

ホームページには、在庫の完成車やフレームの紹介がたくさん掲載されています。
興味のある方は、のぞかれて見てはいかがでしょうか。

次回は、ゆっくり拝見したいショップです。
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