函館6R 2歳新馬(牝/芝1200m)に出走したリナーシェは7着でした。
【レース内容】スタート互角も二の脚つかず、挟まれそうになったところで中団から後方の位置へ。その後も1200mのペースについて行けないのか、鞍上柴山騎手の手は動きっぱなし…。3~4コーナーはラチ沿いを回り、直線外に持ち出して追い込みましたが、バテた馬を交わして7着まで上がったところがゴールでした。
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うーむ。。やはり1200mタイプじゃないような(^^;)
スタート後に挟まれそうになって位置取りが悪くなったのは可哀相でしたが、全体的には、エンジンがかかる前にレースが終わってしまった印象です。考えてみれば、トレセン入厩以降あまり強い追い切りをやっていませんし、今の状態で1200mの先行争いをさせるのは厳しかったかもしれません。
正直、いきなりから勝利を期待していたのですが、なかなかどうしてそんなに甘くはありませんでした。幸四郎先生としても、ビシッと仕上げることより馬体の維持を優先せざるを得ない部分もあったでしょうし、今日はいい経験になったと思って出直すしかないですね。
あとは実際に乗ってくれた柴山騎手、幸四郎先生の見解などを聞かないと分かりませんが、個人的にはもっと力をつけてから、中距離路線を視野に入れてレースをさせてあげたいです。結果的には馬が未完成、適性も微妙な中でのレースでしたから、『次のレースが本当のデビュー戦』ぐらいの気持ちで見守りたいと思います。
**6/13函館6R メイクデビュー函館(新馬/牝/芝1200m)・良**
木村秀則牧場在厩のステラリード'19は、先月に引き続き、おもに昼夜放牧で管理されています。
◇木村担当のコメント
「与えるエサの量を増やしたこともあり、肉付きが良くなり、筋肉が浮き出てきた感じ。食べたものがしっかりと実になっていますね。放牧地でも堂々と落ち着いており、この馬体ですから本馬が真っ先に飼葉や水を口にしても、他馬が抵抗することはなく、それが当たり前のようになっています。母の産駒の中で最も大きな目方で競馬を迎えることになるのではないでしょうか」
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ステラリードは(自身がそうであったように)今まで比較的コンパクトな牝馬を生んできましたが、ひとつ上のカイザーノヴァ(ステラリード'18)はすでに480kgを超えていますし、木村さんの手応えとしては、19年産はさらに大きくなりそうとのこと。。ステラリードも繁殖牝馬としてアブラがのってきたからなのか、最初の頃とは傾向が変わってきたようですね。
それはさて置き、1年前にステラリード'19に会った時は、スラッと脚長でとても綺麗な馬でしたが、それが今ではしっかり馬格があって筋肉質になっていて…。自然と群れのボス的存在になっているのも心強いですし、これからの成長がとても楽しみです。本馬は2/5と早い生まれですから、順調にいけば、来年の今頃にはデビュー戦が決まっているかもしれません(^^)
【木村秀則牧場在厩のステラリード'19:公式HP(6/12更新分)より】
吉澤ステーブル在厩のヴィジャーヤは、BTCの坂路やグラスコースなどを併用し、おもにハロン17~20秒ペースのキャンターを消化。週1回の速めを乗り込まれています。
◇本田広報担当のコメント
「調教の合間にグラスコースを使うなど、距離を多めに乗っており、ペースも終い13秒台を取り入れて。結構な調教量でもへこたれることなくタフさが備わりつつあり、スピードもありますね。カーッと行きたがるようなところを見せますので、現状では折り合いが課題。ハミや乗り役で調整しながら改善を図っています」
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いいですねぇ、非常に順調ですねぇ(^O^)
終い13秒台を取り入れながら、ボリュームあるトレーニングをこなしているとのことですが、その中でタフさとスピードに関して前向きなコメントがもらえたのは嬉しい限りです。「カーッと行きたがるところがあり、折り合いが課題」というのも、考えようによっては大したマイナスではありません。行く気がないとかボーっとしていると言われるよりは全然マシですから(^^ゞ
まあ、折り合いなんてものはある程度の経験と成長で何とかなる部分もありますし(最後まで無縁の馬もいないではないですが(^^;))、そもそもオルフェーヴルの狂気の血を受け継いでいることを考えれば、ヴィジャーヤがいつも落ち着いて走っている方が余程心配というものでしょう。
父オルフェーヴルも最初はマイルや1400mを使われていましたが、ひょっとするとヴィジャーヤもそういう路線でいくのかも…。牡馬として中型のサイズ、ギュッと身が詰まった筋肉質の馬体で遺伝子型がCCですから、やはり、マイルぐらいを豊かなスピードで勝負するタイプかもしれません。
ここまで順調だとついデビューの時期が気になりますが、改めて募集パンフの池江先生コメントを見ると「慌てずにじっくり育てていくのが結局は最大の近道」との方針がハッキリ書いてありますね。
そもそもヴィジャーヤは池江先生がご自分で見つけた馬。馬主が広尾に決まる前に目を付けたのですから、当然ながら育成方針もご自身のお考え通りに。。『自分で見つけた馬を自分の考え方で育成、調教してレースで勝たせる』という調教師にとって最もやりがいのある仕事、池江先生が本当にやりたかった、どこぞの生産馬では絶対に出来ないやり方で結果を残して頂きたいと思います!