一般財団法人 知と文明のフォーラム

近代主義に縛られた「文明」を方向転換させるために、自らの身体性と自然の力を取戻し、新たに得た認識を「知」に高めよう。

第13回it's展開催中

2012-04-04 07:29:22 | 雑感&ミニ・レポート

第13回 it's展開催中@銀座・渋谷画廊
※当ブログ管理担当・片岡が参加しているグループ展です。銀座がてら、お立ち寄りください。

●銅版画・木版画・紙版画・パステル画・油絵・タピストリー・コラージュ他 
2012年4月2日(月)~8日(日)11:00am~6:30pm (最終日~5:00pm)
東京都中央区銀座7-8-1 渋谷ビル2階●03-3571-0140
【銀座6丁目】交差点、【ライオンビアホール】向いブロック【フェラガモ】の後ろ→豚カツ【梅林】の2階


左:前進しかないのか Nowhere to go 
右:森に沈め Let the land back to the Nature(↑片岡みい子↓テキストも)

森に沈むフクシマ

2001年だったか、福島を売り込む吊広告に
「森に沈む〇〇」とあったのを憶えている。
緑に囲まれた静かなイメージは伝わってくるが、
「沈む」がもたらすネガティヴ効果が強く、記憶に残っていた。
あらためて検索してみたところ、首都機能の福島移転を勧めるコピーで、
「森に沈む都市」だった。

最近、再放送のドキュメンタリー番組で、
チェルノブイリ事故後、原発至近地域で生物が死に絶えたあと、
周辺から新たに動物たちが侵入、
熊や鹿やネズミが汚染が続く森で元気に生きている様子を観た。
番組は、今なお放射性物質を出しながら、
鬱蒼とした森に「沈んで」いく原発の姿を映して終わった。

放射能に汚染されても、自然は何も言わずに新たな生態系へ移っていく。
戻ることはない。
私たちは、汚染された土地に暮らし、汚染された空気を吸い、汚染された水や作物を摂り、
それでも元気に暮らしていく。

チェルノブイリの森の動物たちと同じだ。
ものすごい世の中で生きているんだ。