SAKURA 「桜バカの男」SAKURA
❤さくらばな咲くことなどはないような桜の裸木の影よりぬける 松井多絵子
寒い寒い冬が続いて、もう桜の花は咲くことなどないような気がしていましたが、春が来てくれて、東京は今日が開花の日。新聞の「桜バカ」の記事を楽しく読みました。
ごく普通の会社員だった森田和市さん(74)は、地元の長野県飯田市では桜守として尊敬されている。風雪や強風から守ってきた樹齢200年以上と推定される桜は約120本。「桜守」と呼ばれる市民ガイドたちが語り部となり、全国から客を迎える。森田さんはその指南役。カメラを持ち地元の桜を見て歩く。森田さんは新品種3種の発見者である。何百年も生きてきた桜の木に「ご苦労さま」と声をかけるらしい。市役所に直談判して公園の一部を借り、故郷の珍しい桜を栽培したり、これまで育てた苗は約2700本。苗木に番号をつけて、希望者に譲ってきた。
桜にばかり夢中になっているので、奥さんが子をつれて家出をしたこともあった。
当然ですよ、森田さん。桜はあなたの愛人ですもの。しかも美人ばかり、何千人も! 松井多絵子