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新設の「晩成文学賞」

2014-12-25 09:20:51 | 歌う

            ・・・・ 新設の「晩成文学賞」 ・・・

♠ しなかった、できなかった事あれこれと思いださせるコタツのぬくみ   松井多絵子

 歳の瀬の今、ことしも大した収穫もなく終わるのかと思うと淋しい。あの黒田夏子は今、どうしているか。2013年に「abさんご」という小説で芥川賞を受賞したひと。75歳での受賞が注目され老人に希望をあたえてくれたが、彼女の記事や本の広告を私は見かけない。

 60歳以上の人の小説を対象にした✿「晩成文学賞」第1回の受賞者が昨日発表された。

 ★ 小森京子 (65歳) 作品は 「浜辺の晩餐」 賞金は10万円。

  佳作は3名 ♠ 大山舞子 (80歳) 「風のうたびと」

          ♠ 三島麻緒 (65歳) 「黒犬先生伝」

          ♠ 大森レイ (81歳) 「あなたは何故、」

 「大人による、大人がじっくり味わい楽しめる」小説を平凡社が募集し、98作品が応募。全国の60歳~84歳達だ。選考委員は作家の村田喜代子と半藤一利。第二回は「時間」「手紙」「ごちそう」から一つをモチーフにした小説を募集。締め切りは2015年3月31日。
※応募の詳細は雑誌「こころ」22号(受賞作掲載)に掲載されている。

 60歳以上が対象の文学賞、ありがたい。新人賞は沢山あり若い作家には広き門。
未知の才能を発掘して育てるのは大切だが、受賞した新人はマスコミで芸能人的になる場合が多いのではないか。オシャレとオシャベリが上手になり自分の顔と名を売ることを優先し作品はいい加減になりがち、ではないか。読んだり書いたりの蓄積の多い老人に発表の場を沢山作ってほしい。小説を書くことで老人は新たに色々な人生を生きることができる。60年生きても自分の人生に満足している人はいるだろうか。不満な人こそ小説が書ける。

   自分の人生に不満なわたし、小説を書きたいですが「殻ちゃん」は未完ですし、、。

        時間、手紙、ごちそう、締切まであと3か月    聖誕祭 松井多絵子