☃ 「富士山に初雪」 ☃
☁ 富士山は白い帽子を被ってる新しい白いレースの帽子 (松井多絵子)
昨10月19日、「富士山は初冠雪」の見出しでハガキ大の写真が新聞に載っていた。平年より19日遅く、昨年より37日も遅い冠雪だそうである。世界遺産に登録されて、山の周りに熱気が漂っていたからか。山頂から5合目あたりまでうっすらと雪、気温は氷点下6・1度とのことである。
☁ いまは静かにしているけれどそのうちに怒りだすかも彼の人、富士山
富士山の最後の噴火は1707年、関東にも大量の灰が降ったらしい。それ以前の200年間にもこの山から溶岩が流れだすような噴火が40回位もあったという説もある。1707年の噴火以来300年間も噴火していないのは不気味だ。おとなしい人が怒りだすとコワイ。
2か月位前だったか、「2014年に富士山が噴火」などと週刊誌が騒いだことがあった。「世界遺産」に登録で登山客の急増が、噴火を誘発する可能性があると言われれば「確かにそうだ」
と私もおもう。この夏の富士山は人の山、そんなテレビの放映を毎日のように見た。1人平均体重50キロとしたら、すごい重さだ。山が崩れなかったのが不思議である。
登山者がいなくなったのに、これからは雪の重みに耐えなければならない。今は白いレースのような雪に軽くおおわれているが、このままでいてほしいが、寒くなってきた。
☁ この冬は雪よ林檎の香のように積もることなき香りのように
10月20日 松井多絵子