えくぼ

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朝日歌壇10月14日

2013-10-14 14:21:37 | 歌う

          ☀「朝日歌壇10月14日」☀

 ✾この空の青がわたしに言わせてる「老いを負いにはいたしません」と (松井多絵子)

  今日は「体育の日」である。朝日朝刊の1面トップの見出しは「体力自慢の70代増加」。この12年で70代の体力は5歳ほど若返ったらしい。スポーツクラブへの所属率が高くなっているそうである。齢をとっても老人になりたくないのは私だけではないのだ。

 朝日歌壇10月14日入選歌より

<佐左木幸綱選>
◆主婦達に混ざり特売チェックする一人暮らしの始まりし夏 (東京都) 蜂巣 和紀

 わが家からいちばん近いスーパーは徒歩7分。ここで食品を買うことが多い。この冬の特に寒かった2月のある午後、私がスーパーへ近づいたとき顔見知りのオジサンが通りかかった。両手にレジ袋をさげて。「寒いですね。老人にはキツイですよ。この寒さ。わたしは来月は90歳、独り暮らしで、、」。私はおどろいた。中肉中背のこのひとは私より年下で60代に見えた。姿勢がよく歩くのも速い。「寒さがキビシイ」と云いながらも徒歩10分以上のスーパーを利用している。「野菜が新鮮で安いですからね」 そのオジサンではなく「お爺さん」をしばらく見かけなかった。8月の猛暑の日、夕涼みがてら8時過ぎにスーパーへ行くと、お爺さんがいた。「日中は日差しがキツイから買い物は夜なんです。残りものには「福」ですよ。この鮭も豆腐も50パーセント値下げ。賞費期限は明日ですから、明日の食事にするんです。すでに90歳になっているのに、目も耳も脳も老化していない。お爺さんではなく「オジサン」だ。私はショッピングカーを使っているのに、いつも両手にレジ袋、自分を甘やかさない人だ。     
 一人暮らしのはじまった蜂巣和紀さん 「買い物は試合ですよ いいモノをより安く手に入れるには特売のチラシで予習、すばしっこい主婦と競って手に入れる、毎日スーパーで鍛えていたらアナタは「お爺さん」にはなりませんよ。いつまでもオジサンでいてください。

 10月14日  さて、これから私はスーパーで試合を。  松井多絵子