寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

再び大爆発!武田火山(18)

2012年06月07日 08時34分19秒 | 日記
一般的にお開き前、仕上げは上長(じょうちょう)の歌と決まったものですね(笑)
鬼塚専務が江利チエミさんの十八番を歌い出した時でした。
懇親会を欠席していた二人が突如姿を現したのです。

「おいおい、あの二人は確か…」
「ああ…やけ酒飲みに行ったんだよ!」
「ああ…だよな!」
「それが今ごろどうして出てきたんだよ?」 「だよな…」
「直訴かな!?」
「じ・き・そ…?」
「ああ.直接訴えに来たのかもな!」
「エライことやがな!」
「だよな!」
「お前、だよな!しか言わないなぁ!」
「だよな…(笑)」
「ええ加減にしろよ(苦笑)」
「ハハハ(笑)」
「おいおい、加藤が専務の方に行くぞ!」

加藤は狭い店内を避けながら進んでいきました。
「おい加藤!!」
後ろから立川部長が声をかけますが、シカトです(苦笑)
「赤井、」
続く赤井に声をかけました。
「部長、黙って見ていて下さいよ♪」
「おい、お前ら何を考えているんだよ!」
立川部長が必死に止めますが二人は黙して歩いていきます。

鬼塚専務がそんな二人に気づかずにご機嫌でマイクを握っていますが…
立川部長が二人の前に飛び出すと
「待った!?」
仁王立ちになります。 ここでようやく鬼塚専務が異変に気が付かれました。
「どうした?」
マイクをダラリと下げてカラオケだけが空しく流れています。
二人は立川部長を制して鬼塚専務の前に出ました。
「うん?」
首を傾げる専務…
必死に二人を引きはなそうと立川部長はしがみつきます。
異様な雰囲気は 普段大人しくて冷静な赤井も顔を真っ赤にしていることからも察することが出来ましたが…。
加藤は鬼塚専務の前にズイ出ると
「専務…」
ただならない雰囲気にじろりと鬼塚専務は睨み返しました。
なんだよお前ら!
ケンカならかってやるぞ!
そんな雰囲気になっています。
「ち、ちょっとどうなってるの?」 下田課長はタジタジになりながらそばの山田係長に訊いていました。
「何だか分からないけど直訴っぽいみたいです」
「じきそ!?」
どうなるのよ…
下田課長は泣きそうになります。
専務のカラオケが終わったら運転士…つまり私にですが電話してクルマの手配をするつもりでしたから…
〓二次会が終わればホテルまで私が送迎する手筈になっていました。
「専務…」
加藤が近寄ります。
「どうした?」
鬼塚専務の声は少し上ずっているようです。 赤井も加藤のそばに立ちます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする